「世界水泳ドーハ2024」3日目が2月4日に行われ、アーティスティックスイミング(AS)アクロバティックルーティン決勝では、予選6位のアメリカが242.2300点で3位に食い込んだ。1チーム8人で構成されるが、アメリカは先頭に唯一の男性選…

 「世界水泳ドーハ2024」3日目が2月4日に行われ、アーティスティックスイミング(AS)アクロバティックルーティン決勝では、予選6位のアメリカが242.2300点で3位に食い込んだ。1チーム8人で構成されるが、アメリカは先頭に唯一の男性選手である45歳の大ベテラン・メイから入場。プールに飛び込む前から、柔らかさと豪快さを併せ持つ動きで、会場のファンを大いに沸かせた。

【映像】女子選手の先頭に立ちクセ強な演技を見せるアメリカ・メイ

 45歳とは思えない絞りきった肉体で、メイは先頭を切って入場。プールサイドで全選手揃えた滑らかな動きをリードすると、一転して「うおー!」と叫ぶなど豪快なポーズ。テーマである「アマゾン&ヘラクレス」を、プールに入る前から思い切り表現した。

 水中に飛び込んでからも、メイは存在感抜群。力が必要なリフトでもパワーを活かして女性選手を思い切り空中に押し上げると、激しい動きでも“センター”を務める時間も長く、チームの中核として機能し続けた。

 迫力のある演技、インパクトのある表情などを見せる度に、客席からは大歓声。ASといえば「シンクロナイズドスイミング」と呼ばれていた時代から長く女子の競技だったが、時代とともに男子の参加にも門戸が開かれている。パワーに勝る男子選手によって、豪快な演技も増えている。

 ASは2015年の世界水泳から男女1人ずつの混合デュエットが採用され、2023年大会では、8人で構成されるチームに男子2人までの参加が可能に。今夏に行われるパリ五輪でも、同じく男女混成でのチーム構成が可能になっている。
(ABEMA『SPORTSチャンネル』)