インテル・マイアミの親善試合に香港のファンの不満が高まっている。 元イングランド代表MFのデイビッド・ベッカム氏が共同オ…

インテル・マイアミの親善試合に香港のファンの不満が高まっている。

元イングランド代表MFのデイビッド・ベッカム氏が共同オーナーを務めるメジャーリーグ・サッカー(MLS)のインテル・マイアミ。アルゼンチン代表FWリオネル・メッシをはじめ、ウルグアイ代表FWルイス・スアレス、元スペイン代表MFセルヒオ・ブスケッツ、DFジョルディ・アルバと元バルセロナの選手が多く所属している。

そのインテル・マイアミは、2024シーズンの開幕を前にプレシーズンツアーを実施しており、アル・ヒラル、アル・ナスルとサウジアラビア勢と対戦してきた。

そして、4日には香港の地で香港チームと対戦。だが、元バルセロナの4人はいずれもベンチスタートとなると、ブスケッツとジョルディ・アルバこそ後半はプレーしたものの、メッシとスアレスの出場はなかった。

試合中、スタンドの観客からは「メッシ」コールも鳴り響いていたが、次第にブーイングも増えていくと、試合終了後には不満がピークに達し、ベッカム氏が観客に挨拶に回る時間には大きなブーイングや「返金しろ」といった声が浴びせられていた。

なお、『ロイター』によると、2選手の欠場理由について、インテル・マイアミのタタ・マルティーノ監督が明かしている。2選手はどちらもケガを抱えており、メディカル部門によってプレー不可と判断されたとのことだ。

ただ、今回の親善試合に補助金を助成した香港のメジャー・スポーツ・イベント委員会(MSEC)が、メッシが出場しなかったことによる資金の減額も示唆する声明を発表する事態となっている。

「メッシが今日の試合に出場しないことについて、政府だけでなくすべてのサッカーファンが、主催者の取り決めに非常に失望している。主催者はすべてのサッカーファンに説明する義務がある」

「MSECは、メッシが試合に出場しなかったことによる資金提供の減額も含め、条件に従則って主催者にフォローアップの措置を取る」

一方で、主催者にあたる『タトラー』は「メッシとスアレスの不出場についての情報を入手していなかった」という声明を出している。

なお、インテル・マイアミはこの後来日し、「Inter Miami in Tokyo 2024」と題して7日に国立競技場でJ1王者のヴィッセル神戸と対戦する。ツアーの目玉ともなるメッシの出場は叶うだろうか。

【動画】挨拶を行うベッカム氏にはブーイングの嵐

Miami co-owner David Beckham was drowned out by booing as he tried to thank the crowd "for their incredible support" while fans signalled their anger with thumbs-down gestures. https://t.co/l6Hctc8LuK pic.twitter.com/BZYj18KB6q

— Hong Kong Free Press HKFP (@hkfp) February 4, 2024