男子テニスの南フランス・オープン(フランス/モンペリエ、室内ハード、ATP250)は1日、シングルス2回戦が行われ、第3シードのF・オジェ アリアシム(カナダ)が世界ランク83位のA・カゾー(フランス)との約3時間の熱戦を7-5, 2-6…

男子テニスの南フランス・オープン(フランス/モンペリエ、室内ハード、ATP250)は1日、シングルス2回戦が行われ、第3シードのF・オジェ アリアシム(カナダ)が世界ランク83位のA・カゾー(フランス)との約3時間の熱戦を7-5, 2-6, 7-6 (7-4)のフルセットで制し、初戦突破を果たした。
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世界ランク30位で23歳のオジェ アリアシムは今季開幕戦となった1月のASBクラシック(ニュージーランド/オークランド、ハード、ATP250)に出場するも初戦となった2回戦で敗退。続く全豪オープン(オーストラリア/メルボルン、ハード、グランドスラム)では3回戦で敗れている。
それ以来の出場となった今大会、上位4シードは1回戦免除のためオジェ アリアシムは2回戦が初戦に。第1セット、先にブレークを許しゲームカウント2-4とリードされるも第8ゲームでブレークバックに成功したオジェ アリアシム。終盤となる第12ゲームでブレークチャンスとなるセットポイントを握ると強烈なリターンエースを決めブレークに成功し先行する。
しかし、続く第2セット、前週の全豪オープンでグランドスラム初の16強入りを決めたカゾーに反撃され2度のブレークを許す。自身は1度もブレークを返せず、1セットオールに追いつかれる。
迎えたファイナルセット、1度ずつブレークを奪い合うとオジェ アリアシムは第7ゲームで2度目のブレークを許す。直後の第8ゲームではブレークバックのチャンスを2度掴むも活かせずゲームカウント3-5と後がなくなる。
それでもカゾーのサービング・フォー・ザ・マッチとなった第10ゲーム、40-0とするとアグレッシブなプレーで主導権を握り最後はネット際でボレーを沈めブレークバックに成功。第12ゲームではブレークポイントとなるマッチポイントを握ったものの活かせずタイブレークにもつれ込む。
タイブレークでは左右に揺さぶるショット、ネット際でのプレーで主導権を渡さなかったオジェ アリアシムが4度のミニブレークに成功し、2時間48分に及ぶ熱戦を制した。
男子プロテニス協会のATPは公式サイトにオジェ アリアシムのコメントを掲載し「クレイジーな試合だった。彼(カゾー)は必要なときに素晴らしいサーブとプレーを見せた。僕は素晴らしいテニスをしていたけど彼もレベルを上げてきた。信じられないようなプレーをして第2セットを取った。僕は冷静でいなければならなかったしチャンスを掴む方法を見つけなければならなかった。集中し、落ち着いて、感情に流されないようにしなければならない。今日はそれがうまくできたと思う」と語った。
勝利したオジェ アリアシムは準々決勝、ワイルドカード(主催者推薦)で出場する世界ランク144位のH・マイヨ(フランス)と対戦する。マイヨは2回戦で世界ランク112位のB・ペール(フランス)を6-1, 6-4のストレートで下しての勝ち上がり。
同日にはワイルドカードで出場する第1シードのH・ルーネ(デンマーク)、第4シードのB・チョリッチ(クロアチア)、第6シードのA・シェフチェンコ(カザフスタン)、世界ランク76位のF・コボリ(イタリア)が8強に駒を進めた。