今年のきさらぎ賞(3歳・GIII・芝1800m)は4年ぶりに京都での開催となる。そこで京都芝1800mの特徴、そして適性のある馬を探ってみたい。  昨春の京都競馬場のリニューアルオープン以降、芝1800m戦は39鞍あった。特徴的なのは本…

 今年のきさらぎ賞(3歳・GIII・芝1800m)は4年ぶりに京都での開催となる。そこで京都芝1800mの特徴、そして適性のある馬を探ってみたい。

 昨春の京都競馬場のリニューアルオープン以降、芝1800m戦は39鞍あった。特徴的なのは本命サイドの決着が多いということ。1番人気が[15-8-4-12]、2番人気が[11-7-6-15]の好成績で、単勝回収率はそれぞれ97%、112%もある。2勝クラス以上の10鞍に限れば、勝ち馬は全て3番人気以内、そして2着馬は8頭、3着馬は9頭が5番人気以内だった。

 続いては血統をチェックしたい。注目はモーリス産駒で[4-3-2-9]の勝率22%、複勝率50%。エピファネイア産駒も[3-5-2-13]の勝率13%、複勝率44%と優秀なので、ロベルト系に相性のいい舞台といえるだろう。また、母の父ディープインパクトも[6-9-4-22]と安定感抜群。5番人気以内に限ると[6-9-3-6]なので、人気馬がきっちりと結果を出している。

 これらのデータを踏まえ、きさらぎ賞の注目馬はシヴァース(牡3、栗東・友道康夫厩舎)とする。父モーリス×母の父ディープインパクトだから、京都芝1800mの黄金配合の持ち主。昨年以降、M.デムーロ騎手は京都芝1800mで[0-0-1-8]とイマイチだが、そのうち6頭が6番人気以下だったので参考外。ここで“初勝利”を期待しよう。他ではエピファネイア産駒のビザンチンドリーム(牡3、栗東・坂口智康厩舎)、母の父ディープインパクトのブエナオンダ(牡3、栗東・須貝尚介厩舎)も上位候補。また、川田騎手のコース成績が素晴らしいのでファーヴェント(牡3、栗東・藤原英昭厩舎)も押さえておきたい。