「ノジマTリーグ 2023-2024シーズン」は3日、木下アビエル神奈川と日本生命レッドエルフが対戦する。今季のTリーグをけん引する女子2チームによる戦いは注目を集める。

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■タレント力でリーグけん引

リーグ首位のKA神奈川を支えるのがその圧倒的なタレント力。1月28日まで行われていた「2024年全日本卓球選手権大会」の女子シングルスでベスト8に入った平野美宇や、ジュニアの部を制し、一般の部シングルスでも決勝に進んだ張本美和など、パリ五輪出場が視界に入る選手たちがチームを支える。

今季主将に就任した平野は、2023-24シーズンここまで13試合に出場し11勝2敗でシングルス勝利数は単独トップ。また、勝率.847も橋本帆乃香(日本ペイントマレッツ)の.728に差をつけ首位。サーブ時ポイント獲得率(.577)やゲーム平均失点数(7.447)では2位につけるなど、各スタッツで上位につけ、屋台骨としての働きをみせる。

また目を見張る成長スピードで飛躍する張本美は、シングルスでは13試合に出場し9勝4敗。勝利数、マッチ勝率、サーブ時ポイント獲得率、ゲーム平均失点数で3位につける安定感。またダブルスにも定評のある張本美は、木原美悠とのペアで4試合に出場し3勝1敗、中国のホー・ジュオジアと組んだ試合でも勝利を収めるなど、単複両方で高いパフォーマンスを見せている。

■成長遂げた“エース”

一方の日本生命には、パリ五輪選考レースを独走したエース、早田ひなと五輪2大会連続メダルで選考レース3位の伊藤美誠が在籍。早田は全日本では2連覇を成し遂げるなど、その姿には貫録さえ漂う。

早田は国際大会が重なり出場が限定的になったなかで、今季はシングルス7試合に出場し、6勝1敗と高い勝率を誇る。また、ビクトリーマッチには2試合出場し、全日本でベスト4入りした赤江夏星と組んだダブルスでも1勝を挙げている。昨季はKA神奈川に優勝を許し5連覇を逃したなかで、早田の出来がプレーオフも視野に入る終盤でカギを握るのは間違いない。

また伊藤はパリ五輪選考において、Tリーグの勝利ポイントが加算対象になっていたこともあり、シングルスで6試合に出場し5勝1敗。今季はまだ実現していないが、全日本や世界大会でペアを組んできた“みまひな”ペアの結成にも期待が高まる。

平野、張本美、早田、伊藤などのTリーグを彩る選手たち。パリ五輪出場も期待される選手たちが終盤の戦いやプレーオフでどのような働きを見せるのか。女子の2強を支えるスターたちの躍動には注目したい。

日本生命レッドエルフの早田ひな 撮影:SPREAD編集部

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(Y.Imoto/SPREAD編集部)