プロ野球・広島カープは29日、2軍の練習施設と若手選手用の大野寮の移転計画を発表した。両施設がある広島県廿日市市内での移転で、球団と廿日市市、移転先の「ちゅーピーパーク」を所有する中国新聞社が同日、連携協力に関する協定を結んだ。 新施設「…

 プロ野球・広島カープは29日、2軍の練習施設と若手選手用の大野寮の移転計画を発表した。両施設がある広島県廿日市市内での移転で、球団と廿日市市、移転先の「ちゅーピーパーク」を所有する中国新聞社が同日、連携協力に関する協定を結んだ。

 新施設「大野ファーム施設(仮称)」は、ちゅーピーパーク内にある「ちゅーピープール」がある場所に作られ、2029年末の完成予定。同プールは今夏で営業を終え、解体される。

 現在の屋内練習場は1980年、寮は84年に完成し、球団の松田元(はじめ)オーナーは「他球団と比べて手狭になっていたのが現実。広い土地で選手を育てられる形を作っていきたいと思っていた」。

 練習場にはファンの見学用スペースも設けられる予定だ。廿日市市の松本太郎市長は「新しく出来る施設が、全国のカープファンに愛される施設になるとともに、ちゅーピーパーク全体がにぎわいのある場所になるよう取り組みたい」と話した。(上山浩也)