8月5日(土)にNASCARエクスフィニティ・シリーズの第20戦「Zippo 200 at The Glen」がワトキンス・グレン・インターナショナルで開催された。他のシリーズと離れたアイオワで行われた前週から一転、今大会はカップ・シリーズ…

8月5日(土)にNASCARエクスフィニティ・シリーズの第20戦「Zippo 200 at The Glen」がワトキンス・グレン・インターナショナルで開催された。
他のシリーズと離れたアイオワで行われた前週から一転、今大会はカップ・シリーズとの併催となり、ロードコース戦ということもあってカイル・ブッシュ、エリック・ジョーンズらカップ・ドライバーが多く参戦した。 

5日(土)午後2時18分、1周2.45マイルのロードコースを20周、20周、42周の3ステージ合計82周(200.9マイル:約320km)して競われる決勝レースがスタート。最前列2番手からスタートを切ったカイル・ブッシュがすぐに首位に浮上。後続を引き離していった。
ステージ1,2はそれぞれ無給油で走り切れる周回のため、途中で出されたイエローコーションでも上位勢はピットインせず。終盤までカイル・ブッシュは首位を独走したが、17周目の1コーナーでスピン。幸いにもどこにも接触することはなかったが、3位へとポジションダウン。そのまま3位でステージ1を終えた。エリック・ジョーンズが4位で続いた。
ステージ2スタート前のコーションで、上位勢はピットへ向かったが、ここでカイル・ブッシュはピットクルーが規定よりも多く作業エリアに降りてしまったためペナルティ。ほぼ最後尾の35位へと後退。
24周目にステージ2の再スタートが切られると、カイル・ブッシュは後方から猛烈な追い上げを開始。33周目にはトップ10圏内へと復帰した。
34周目にエンジンブロー車両によるイエローコーションが出されると、ステージ2は残り2周で再スタート。8番手から再スタートを切ったカイル・ブッシュは3ワイドバトルをすり抜けトップ争いに復帰。ステージ2を4位で終えた。エリック・ジョーンズはこの再スタートでポジションを落とし、9位でステージ2フィニッシュ。
44周目にステージ3の再スタート。数周走ったところで給油すれば最後まで走れる周回となるため、各車次々にグリーンフラッグ下でピットへ向かった。ライバルよりやや遅らせて53周目にピットインしたカイル・ブッシュは全車がグリーンフラッグ下でのピットインを終えた時点で2位に1秒以上の差をつけて首位に立った。
カップ・シリーズのトップドライバーがカイル・ブッシュを追うが、ロードコースも得意とするカイル・ブッシュは快走。残り6周でイエローコーションが出され、残り3周での再スタートとなったが、カイル・ブッシュはこれも決め、危なげなくトップチェッカー。今季4勝目を挙げると共に、自身の持つシリーズ通算勝利記録はついに90勝目となった。カイル・ブッシュはワトキンス・グレンでカップ・シリーズでは2勝を挙げているが、エクスフィニティでは今回が初勝利。
エリック・ジョーンズが8位、今季よりシリーズにフル参戦し、初めてワトキンス・グレンでのレースを戦ったマット・ティフトは13位でレースを終えた。 

次戦第21戦は8月12日(土)、米国北部オハイオ州レキシントンのロードコース、ミッドオハイオ・スポーツカー・コースで行われる。 
 

ドライバー カイル・ブッシュ
「今日の“トヨタ カムリ”は本当に素晴らしかった、ついにエクスフィニティ・シリーズのワトキンス・グレン戦で勝てて最高の気分だ。何度も惜しいことはあった。2008年にはレーススポンサーと同じカラーリングでも走ったこともある。思い返せばいつも本当に速いクルマでレースを戦ってきたが、勝利には届かなかった。それだけにようやく勝てて本当に嬉しい」