悔し涙を流した伊藤。団体戦での出場はあるのか(C)Getty Images 1月28日まで行なわれていた卓球全日本選手権で、伊藤美誠はシングルス6回戦で敗れ、同種目でのパリ五輪出場を逃すこととなった。試合後の会見では、目標に届かなかったこと…

悔し涙を流した伊藤。団体戦での出場はあるのか(C)Getty Images

 1月28日まで行なわれていた卓球全日本選手権で、伊藤美誠はシングルス6回戦で敗れ、同種目でのパリ五輪出場を逃すこととなった。試合後の会見では、目標に届かなかったことで涙を流しながら、悔しさを滲ませていた。

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 個人戦での五輪の夢は叶わなかったものの、来月5日に発表となる団体戦メンバーへの選出の可能性は残されている。しかし、伊藤は会見の場で個人戦への思いや、団体戦選出時での辞退なども示唆していた。

 2016年リオデジャネイロ五輪には団体戦に、2021年の東京五輪には個人、団体、混合ダブルスの3種目に出場するなど、10代の頃よりオリンピックの大舞台を踏んでいる伊藤。今大会での衝撃の敗戦、さらに3度目の五輪出場への見込みについては卓球王国・中国も関心を寄せている。

 スポーツメディア『新浪体育』は1月28日、公式サイト上で伊藤の全日本選手権での敗退を振り返っており、「思わぬ敗戦」「体調不良にも苦しんでいた」と報じている。

 その上で、記者会見の様子として「個人的な目標や体力への不安も吐露していた」と伝えるとともに、「健康上の懸念もあり、この若い選手のキャリアが今後どうなるのか、人々に疑問を抱かせている」などと指摘。

 加えて、団体戦での五輪出場も不透明であると説きながら、「団体戦は、彼女の今後の成長にとっても、チーム全体の戦力にとっても重要」と主張。また、今大会で五輪シングルスの切符を掴んだ平野美宇が、リオ五輪では補欠だったことにも触れ、「2016年リオオリンピックでの平野美宇のキャリアを振り返ると、彼女も波瀾万丈のキャリアを経験したが、精神的な成長を経てオリンピックで大きな成功を収めた」と綴っている。

 同メディアは伊藤の今大会の結果を受け、「敗戦は痛恨の極みだが、それでも彼女の逞しさと闘志は評価に値する。彼女のさらなる成長のためにも、今回の経験を糧に、今後の大会に向けてより一層の努力をしてほしい」として、期待を寄せた。さらに「パリオリンピックは新たな出発点かもしれない。団体戦でさらに輝きを放ち、頂点を目指す伊藤の活躍に期待したい」と見通している。

 国際舞台でのライバルとなってきた日本人選手に対する、激励と称賛の言葉が並ぶ今回のトピック。世界中多くの人々が、五輪の舞台で戦う伊藤の姿を望んでいる。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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