<大相撲一月場所>◇十三日目◇26日◇東京・両国国技館 小結・宇良(木瀬)が前頭四枚目・翔猿(追手風)を寄り切りで破り4勝目(9敗)を挙げたが、この一番は土俵際で翔猿の投げを食らった宇良が、前方に空中で1回転するほどのアクロバティック相撲に…

<大相撲一月場所>◇十三日目◇26日◇東京・両国国技館

 小結・宇良(木瀬)が前頭四枚目・翔猿(追手風)を寄り切りで破り4勝目(9敗)を挙げたが、この一番は土俵際で翔猿の投げを食らった宇良が、前方に空中で1回転するほどのアクロバティック相撲に。物言いもつく際どい勝負だったが、あまりに派手な展開に館内も騒然となった。

【映像】宙を1回転する宇良が逆転勝ちした瞬間

 宇良と翔猿は、どちらも動きで相手を翻弄できるスピードとテクニックの持ち主。特に宇良は今よりさらに体が小さかったころは反り技も多用するなど、土俵の上で何をするかわからないタイプとして角界でも有名だ。

 技巧派同士の取組で、全く展開の予想がつかない一番となったが、立ち合いはゴツンと頭同士でぶつかると、突っ張り合いから前のめりになった宇良の右上手を翔猿がつかんで回り込みながら豪快な上手投げを繰り出した。

 勢いが止まらない宇良は、転がるどころか空中で体を1回転させるほど派手に浮いたが、これがまさかの逆転を呼び込むことに。宙に浮いている間に体重を翔猿に預ける格好になり、翔猿の左足が先に土俵を割ってしまった。先に宇良の右手が土俵についたとも見えたことから審判団から物言いがつき協議されたが、軍配変わらず宇良の勝ち。館内からはめったに見られないようなアクロバティックな展開に「どっちも飛んだ」「宇良が裏返し」「サーカスかよw」「さすがの宇良飛び」と、様々な声が飛び交っていた。
(ABEMA/大相撲チャンネルより)