■過去10年の都道府県別勝率

 

 

 

 

 今年の夏も優勝候補筆頭に挙げられる大阪桐蔭。過去10年間で3度の夏の全国制覇を果たし、その勝率は同期間で.950(19勝1敗)に達しています。大阪桐蔭以外にも強豪がそろう大阪は、都道府県別に見ても.758と全国で最も高い勝率を誇っています。

 全国で大阪に次ぐ勝率を残しているのが神奈川です。2015年には東海大相模が小笠原慎之介(現・中日)、吉田凌(現・オリックス)のWエースで、同校史上2度目となる夏の甲子園制覇を果たしました。今年は神奈川大会の決勝で惜しくも横浜に敗れて出場はなりませんでしたが、その横浜も夏の甲子園で2度の優勝経験を持つ全国屈指の強豪校。過去10年間は優勝こそありませんが、4度の出場でいずれも初戦突破を果たし、勝率.636(7勝4敗)と高い数字を残しています。

 大阪、神奈川に続いて3位につけているのが近年力をつけている沖縄。2010年には興南が沖縄県勢初となる夏の甲子園制覇を成し遂げ、その名を着実に高めています。今年も沖縄大会を突破した興南はスーパー1年生左腕・宮城大弥を擁し、7年前の優勝投手、島袋洋奨(現・ソフトバンク)の再来として注目を集めています。

 この10年間で、最も勝てていない都道府県は勝率.091(1勝10敗)に沈んだ香川。2011年に英明の挙げた1勝にとどまっています。今年の代表校は24年ぶりの出場となる三本松。140キロを超える速球に多彩な変化球を持つ好投手・佐藤圭悟を擁し、県勢で6年ぶりとなる勝利を懸け、大会第6日に下関国際(山口)との対戦を迎えます。

■大会通算奪三振ランキング(2007~2016年)

 

 

 

 

 この10年を通じ、1大会で最も多く三振を積み重ねたのは2012年桐光学園の松井裕樹(現・楽天)。4試合36イニングで68個の三振を奪い、奪三振率(9イニングあたりの奪三振)は17.00という驚異的な数字となっています。松井は1回戦の今治西(愛媛)戦で22奪三振をマークし、大会新記録を樹立。伸びのあるストレートに強烈に変化するスライダーのコンビネーションは、当時2年生という背景もあって全国の高校野球ファンに大きな衝撃を与えました。

 2位の吉永健太朗は2011年の優勝校・日大三のエース。高校生としては珍しいオーバーハンドからのシンカーを得意とした投手で、1試合あたり10.7個の三振を記録して10年ぶり2度目の夏・全国制覇に貢献しました。3位の島袋洋奨も2010年の優勝投手で、体を大きくひねるトルネード投法からスピンの効いたストレートを繰り出し、三振の山を築きました。

■大会通算安打ランキング(2007~2016年)

 

 

 

 

 大会通算安打のランキングでは、2008年大阪桐蔭の優勝メンバーである浅村栄斗(現・西武)が16安打でトップ。トップバッターとして安打を積み重ね、強力打線をけん引しました。全6試合のうち4試合で3安打以上を放ち、2回戦の金沢(石川)戦では終盤の同点弾を含む2本塁打とパンチ力も発揮しています。

 15安打で2位タイの河合完治、横尾俊健(現・日本ハム)もそれぞれ優勝メンバーの主軸。河合は2009年中京大中京の三塁手としてコンスタントに安打を放ち、母校の7度目の夏・日本一に貢献しました。横尾は2011年日大三で4番打者をつとめ、6試合で61点を記録したチームの得点力に大きな貢献を果たしています。

文:データスタジアム株式会社
グラフィックデザイン:相河俊介