29位 QBマシュー・スタフォード

(ライオンズ)

ライオンズはQBマシュー・スタフォードの成長とももに生まれ変わったチームだ。2008年シーズンに全敗を喫するとドラフト1巡目全体1位でマシュー・スタフォードを指名、再建の柱とする方針を打ち出したスタフォードは期待に応えた。初年度こそふるわなかったが、エースレシーバーカルビン・ジョンソンとのホットラインを確立させ、勝ち星を伸ばし激戦区のNFC北で3度のプレーオフに導いた。

2016年シーズンはジョンソンが引退し、スタフォードの成績が落ちるのではないかという見方もあった。しかし、フル出場したシーズンの中で最少の10INT、パサーレーティング93.3もキャリアで2番目に高いハイレベルなパフォーマンスを見せた。身体能力に優れ身軽なゴールデン・テイト、ベテランのアンクワン・ボルディンをはじめ個性豊かなWR陣をまとめあげ、以前よりも落ち着きのあるリーダーに成長した。NFL史上最多となるシーズン8回の第4Qでの逆転を決めるほどの勝負強さと、他チームのQBも認めるNFL屈指の肩の強さを持っている。一方で、近位指節間関節の負傷の影響でシーズン終盤の調子を落とし、プレーオフでも勝利を収めることはできなかった。2017年シーズンこそはもっと先をライオンズファンに見せてくれるだろう。

30位 CBマーカス・ピーターズ

(チーフス)

若手CBの中で今、最も注目を集めているのがマーカス・ピーターズだ。2015年シーズン、ルーキーながら8インターセプトを記録しNFLトップに立ったが、それ以外の場面でミスが目立ち、チームに貢献しているとは言い難かった。2年目の2016年シーズンは、課題となっていたミスを減らし、カバーしている所に投げられたパスを捕られた回数を25回、71ヤード減らし、レーティングを66.0までに下げた。

見どころはシアトル・シーホークスのリチャード・シャーマンも「あんな風にインターセプトする男をみたことがない」と認めるほどのインターセプトを決める能力だ。2年間で14本のインターセプトはNFL史上6本目に多く、2000年代に入ってからの選手の中では最も多い。ボールのあるところに必ずピーターズの姿があり、常人には理解できないターンオーバーへの嗅覚があるようだ。

1年目で才能を、2年目で成長を見せてピーターズは今後もNFL屈指のCBになっていくことが期待される。近い将来、QBが最も恐れる選手になっていることだろう。

31位 RBデマルコ・マレー

(タイタンズ)

2015年、ダラス・カウボーイズからシーズンフィラデルフィア・イーグルスに移籍ラン193回702ヤードしか獲得しなかった。この結果に「マレーがはもう終わった」という評価を下す声も多かった。しかしテネシー・タイタンズに移籍した昨2016年シーズンはラン293回1287ヤードとNFLで3胃のラッシングを記録。周囲の声を吹き飛ばし、トップランナーであると証明した。イーグルス時代はショットガンからのランが多かったが、タイタンズでは、伝統的なマレーの得意とするIフォーメーションからのランが多かった。これがマレーにマッチしていたようだ。ブロッカーを上手く使い相手とのコンタクトを最小限に抑えつつも、一人で突破する場面では力づくで道をこじ開けるカウボーイズ時代にの慎重かつ力強い走りを取り戻した。

ドラフト3巡目の選手でありながら、適切に起用された場合はコンスタントに結果を出している。30歳が見えてきてはいるものの、まだまだ第一線で活躍できる選手だ。2008年以来プレーオフから遠ざかっているタイタンズを今年こそは導いてもらいたい。

 

NFL the TOP 50 playersの1位〜10位はハドルマガジン8月号Vol.31に掲載しています。ご購読はこちら