<大相撲一月場所>◇十三日目◇26日◇東京・両国国技館 結びの一番で横綱・照ノ富士(伊勢ヶ濱)が関脇・琴ノ若(佐渡ヶ嶽)を寄り切りで下し、今場所の成績は両者ともに11勝2敗となった。直前の取組で、大関・霧島(陸奥)が大関・豊昇龍(立浪)との…
<大相撲一月場所>◇十三日目◇26日◇東京・両国国技館
結びの一番で横綱・照ノ富士(伊勢ヶ濱)が関脇・琴ノ若(佐渡ヶ嶽)を寄り切りで下し、今場所の成績は両者ともに11勝2敗となった。直前の取組で、大関・霧島(陸奥)が大関・豊昇龍(立浪)との2敗対決に勝利。残り2日間で、照ノ富士・霧島・琴ノ若の3人が2敗で並ぶ大激戦となった。
照ノ富士は腰のけがで3場所連続球場、特に直近2場所は全休でもあり、どこまで状態を戻しているか周囲から様々な視線を注がれていたが、前半の二日目と七日目に星を落としたものの、それ以外は力強く安定感のある取り口で白星を積み重ねると、前日の十二日目には期待の新星と言われる前頭十五枚目・大の里(二所ノ関)の挑戦も退けた。昨年、五月場所以来となる優勝となれば、健在ぶりを示せるだけに、数々の故障を乗り越えてきた32歳が懸命の土俵を続けてきた。
琴ノ若は2020年三月場所で新入幕を果たすと、祖父に横綱・琴櫻、父は関脇の初代琴ノ若というサラブレッドが昨年から三役に定着。昨年の七月場所で初めて小結で2ケタ11勝を挙げると、新関脇となった九月場所は9勝6敗、さらに十一月場所も11勝4敗。今場所も13勝すれば、大関昇進の目安となる「3場所合計で33勝」に到達し、大関取りの期待が大きくかかっていた。
今場所の優勝の行方を左右する大注目の一番は、身長192センチ・体重176キロの照ノ富士と、189センチ・177キロの琴ノ若という、大型力士同士の対決だけに迫力十分。立ち合い、堂々と正面からぶつかり合うと経験に勝る照ノ富士が、体を合わせながらじりじりと自分の形を作り、最後は盤石の形で寄り切り。初優勝での大関取りを狙う琴ノ若の勢いを受け止める形で貫禄勝ちとなった。4場所ぶり9度目の優勝へ、ついにトップに追いついた。
照ノ富士、琴ノ若は残り2日間、いずれも2大関との対戦を残しており、千秋楽まで賜杯の行方が全くわからない激しい星のつぶし合いが繰り広げられる。
(ABEMA/大相撲チャンネルより)