TikTokでアイドルダンスの完コピを披露する森香澄さん photo by Hirose Hisaya■森香澄さん インタビュー後編( 前編:森香澄がうますぎると感じたDリーグのダンサー7人 ) 2023年10月から世界最高峰のプロダンスリ…



TikTokでアイドルダンスの完コピを披露する森香澄さん photo by Hirose Hisaya

■森香澄さん インタビュー後編

( 前編:森香澄がうますぎると感じたDリーグのダンサー7人 )

 2023年10月から世界最高峰のプロダンスリーグ「D.LEAGUE」の配信MCを務める森香澄さん。インタビュー後編では、ダンス好きで知られる森さんに、ダンスのある日常について話を伺った。

【「いや、もう無理です」】

――森さんのTikTokにはアイドル歌手の振り付けをコピーしたダンス動画を挙げています。60万フォロワーととても人気がありますが、曲やダンスはどのようにチョイスしているんですか。

 今の流行りをキャッチして、それを踊ったりしています。あと、私はアイドルが好きで、すでに売れているアイドルはもちろん応援していますし、踊ったりしているんですけど、まだそれほどメジャーではないアイドルの曲を見つけるのが好きなんです。その曲を誰よりも先に踊りたい。だからいつも探しています。

――だいたい30秒くらいの振り付けをコピーして動画をアップすることが多いですが、どのくらいで覚えているんですか。

 あれは2~3分くらいで覚えています。本当は2人とか何人かで踊ったほうがかわいいんですけど、誰も踊ってくれないんで、1人で踊ることが多いですね(笑)。

――そんなに早く覚えられるんですね。Dリーグのパフォーマンスは約2分ですが、それをコピーするとなると、どのくらい時間がかかると思いますか。

 いや、もう無理です。基盤から作っていかないとできないと思います。振り付けをただ覚えるということではなくて、リズムの取り方からやらないと、Dリーグのダンサーの人たちの領域には達することはできないと思います。何となく同じように見えたとしても、それでも時間はとてもかかると思います。


どのチームも各ラウンドでテーマ性のあるダンスを披露。一流ダンサーたちがしのぎを削る

 ©D.LEAGUE 23-24

【2週間で1作品は信じられない】

――ダンスはいつごろから始めて、どんな魅力を感じていましたか。

 小学校4~5年の時にダンススクールに通い始めました。もともと音楽が好きだったので、歌っている時に自然と踊ったりすることは多かったみたいです。だから両親も習わさざるを得なかった感じで。音楽に合わせて体を動かすことは楽しいですし、ダンスは自分が踊って満足するだけじゃなくて、どうやったらきれいに見えるか、どうやったらかわいく見えるかというのを研究できますので、そこも楽しいポイントですね。

――高校の時はダンス部に所属していたということですが、どんなジャンルのダンスでしたか。

 ヒップホップ、ガールズのダンス。あとは少しだけジャズやロックをやりました。

――ダンス部ではどんな思い出がありますか。

 大会では好成績を残せませんでしたが、みんなで振り付けを考えたり、20人以上いるダンサーの配置や構成を考えたりしていました。衣装も全部自分たちで発注して、メイクも考えたりしたので、それは青春でしたね。強豪校ではなかったんですけど、大会に出場できたことで満足で、とても楽しかったですね。

――衣装や構成も含め、その作品を作り上げるのにどのくらいかかりましたか。

 1年くらいかかりました。だからDリーグのチームが約2週間で1作品を仕上げてくるのは、本当に信じられないです。しかもクオリティーがすごく高いのは、本当に驚きです。

【無意識で踊っていることも】

――日常のなかで思わず踊ってしまったという記憶はありますか。

 常に(笑)。音楽が流れていればリズムをとったりしますし、知っている曲なら踊っていますね。イヤホンつけて電車に乗っている時とか、無意識で踊っちゃっていて、「やばい、電車のなかだった」とか(笑)。

――コロナ禍以前は週4~5回ひとりでカラオケに行っていたそうですが、今でも行かれていますか。

 それは続いています。週4~5回は厳しいんですが、今は週2くらいは行っています。クリスマスの12月25日にも行きました。深夜1時くらいは意外と混んでいなくて、2時間楽しみました。

――深夜に女性1人って、受付で変な顔はされませんでしたか。

 顔を見られないように下を向いていました(笑)。

――コロナ渦では、自宅で歌ったり踊ったりしているとおっしゃっていましたが、今でも家ではそんな感じですか。

 基本は歌っていますね。家族にとってはうるさいと思います。実際に「うるさい」と言われたこともありますね(笑)。

――当然、家でも自然に体が動いたり踊ったりしていると思いますが、ダンスがあることで楽しいなと思うことはありますか。

 私は音楽が好きで、その音楽を体で表現するという意味でのダンスなんです。少しでもダンスを習ったことがあれば、人のダンスを見た時に、この動きって難しいなとか、こだわりとかがわかってきます。そんな気づきが増えると、その分、感動も増えると思います。それが楽しいポイントです。

 ダンス部にいた時には、私がいた学年だけで20人で、全体だと100人くらいいたんですよ。文化祭とかの行事でその100人で踊ることがあるんですが、100人で踊ると超楽しいんですよ。あの一体感は他ではなかなか味わえないですよね。

 Dリーグは戦いでもありますけど、作品を踊ること自体は戦いではないので、やっぱり見ていて楽しいです。DリーグのMCやTikTokを通して、ダンスを見ることの楽しさや、踊ることの楽しさも伝えていけたらいいなと思いますね。

【Profile】
森香澄(もり・かすみ)
1995年6月16日生まれ、東京都出身。元テレビ東京アナウンサー。同局にて「ウイニング競馬」や「THEカラオケ★バトル」などの司会を務め、2023年4月にフリーに。その後、バラエティ番組やドラマ等で活躍。「週刊プレイボーイ」などではグラビアにも挑戦した。趣味は1人カラオケ、アイドルのダンスを完コピすること、舞台鑑賞。特技はダンス、ピアノ、おいしく食べること。2/28(水)にはファースト写真集「すのかすみ。」が発売する。