<大相撲一月場所>◇九日目◇22日◇東京・両国国技館  年齢と体重が“倍以上”差の対決となった一番は、20歳の小柄な序二段力士が鮮やかな下手投げで勝利。あっという間の出来事に館内から「おお」とどよめきが沸き起こった。勝負が決した直後、勝った…

<大相撲一月場所>◇九日目◇22日◇東京・両国国技館

 年齢と体重が“倍以上”差の対決となった一番は、20歳の小柄な序二段力士が鮮やかな下手投げで勝利。あっという間の出来事に館内から「おお」とどよめきが沸き起こった。勝負が決した直後、勝った力士が土俵に勢いよく転がった先輩力士に駆け寄り、優しい気遣いを見せる場面もあった。

【映像】20歳の力士が魅せた「鮮やかな投げと気遣い」

 序二段六十六枚目・若清(西岩)と序二段七十二枚目・輝の里(田子ノ浦)の一番。平成15年(2003年)生まれの20歳若手力士で、体重94.5キロと小柄な体型の若清。一方、輝の里は昭和53年(1978年)生まれの46歳ベテラン力士、体重は190.3キロの巨漢の持ち主だ。

 体重差は95.8キロ、年齢差は26歳差。いずれも倍以上の差がある対決となった一番。立ち合い手を出して踏み込んでいったのは若清で、右を差して胸を合わせると、すぐにまわしを掴んで左から下手投げで勢いよく転がした。直後、若清は輝の里のもとに駆け寄り、心配そうに気遣う一幕があった。

 年齢も体重も“半分以下”の若清が圧勝すると、館内からは「おお」とどよめきが沸き起こり、ABEMAの視聴者からは「わかせい!」「ごろん」といった声が寄せられた。若清は今場所初白星となる1勝目。敗れた輝の里は5連敗となる黒星を喫した。(ABEMA/大相撲チャンネル)