きょう1月22日は「ジャズの日」だそうだ。その理由は、JAZZの「JA」が「January」の先頭2文字であり、「ZZ」が「22」に似ているからだという。そこで「ジャズ」の3文字を含む馬名で活躍した馬を紹介したい。  86年以降に限ると…

 きょう1月22日は「ジャズの日」だそうだ。その理由は、JAZZの「JA」が「January」の先頭2文字であり、「ZZ」が「22」に似ているからだという。そこで「ジャズ」の3文字を含む馬名で活躍した馬を紹介したい。

 86年以降に限ると、「ジャズ」を含む馬名で唯一のJRA重賞勝ち馬がオールザットジャズだ。名門・角居厩舎に所属したタニノギムレット産駒。馬名は米国のミュージカル映画のタイトルに由来している。12年と13年の福島牝馬Sを連覇するなど、全6勝中5勝が芝1800m。GIは5戦して12年エリザベス女王杯の5着が最高着順だった。

 オールザットジャズ以外にオープン勝ち馬は1頭だけいる。ジャズエチュードは豪州生まれのI Am Invincible産駒。新馬勝ちは芝1600mだったが、2戦目以降は1200m以下に専念。格上挑戦した22年のルミエールオータムダッシュを1番人気で制した。

 現役の稼ぎ頭はジャズブルース(牡5、栗東・吉村圭司厩舎)だ。父オウケンブルースリ、母ジュピターズジャズ、母の父サンデーサイレンスの血統で、母から「ジャズ」の3文字を受け継いだ。ここまで17戦4勝。3歳夏から秋にかけて1勝クラス、2勝クラス、3勝クラスと3連勝。オープンでは6戦して未勝利だが、前走の門司Sでは5着に食い込み、4戦ぶりに掲示板を確保した。次走では馬券圏内に食い込むことを期待したい。

 もう1頭、現役ではジャズ(牡3、栗東・辻野泰之厩舎)にも触れておきたい。父ルーラーシップ、母カンタービレ、母の父ディープインパクトの良血。昨年12月の新馬では0秒1差の3着に健闘したが、続く1月の未勝利は9着。まだまだ子供っぽい体型だけに、本格化は先だろう。現在は放牧に出ているが、復帰した時には血統馬らしい走りを見せてくれるはずだ。

 最後に番外編としてモーニンを取り上げたい。言わずと知れた16年のフェブラリーSの覇者。一見するとジャズとは関係ないように思えるが、馬名の由来は「ジャズの曲名」。モーニンはアート・ブレイキー&ザ・ジャズ・メッセンジャーズが1958年に発表したアルバムであり、モダン・ジャズを代表する名盤との呼び声も高い。ジャズにちなんだ馬名では最も活躍した馬として覚えておきたい。