全国高校スケート・アイスホッケー選手権第5日(21日・茨城山新スイミングアリーナほか=読売新聞社共催)――フィギュアスケートの女子は、ショートプログラム(SP)2位の吉田 陽菜はな (愛知・中京大中京通信制3年)がフリー…

全国高校スケート・アイスホッケー選手権第5日(21日・茨城山新スイミングアリーナほか=読売新聞社共催)――フィギュアスケートの女子は、ショートプログラム(SP)2位の吉田 陽菜はな (愛知・中京大中京通信制3年)がフリーで1位の134・27点をマークし、合計199・10点で逆転優勝した。千葉 百音もね (宮城・東北3年)が2位、櫛田育良(愛知・中京大中京1年)が3位。

「鶴」をテーマにしたフリーの演技冒頭で、吉田が大技のトリプルアクセル(3回転半ジャンプ)を跳んだ。鶴が大きな羽を広げたように、美しい着氷。「今できる一番いいジャンプができた。(3月の)世界選手権に向けて自信になった」と笑顔で振り返った。

その後も、鶴が氷上に舞い降りるように次々とジャンプを決めた。堂々の演技で高校女王の座を射止め、「すごくいい思い出になった」と喜んだ。

昨年12月のグランプリ(GP)ファイナルで3位に入ったが、疲れが残っていた年末の全日本選手権は7位と不本意な成績に終わった。年末年始は体調の回復と心のリフレッシュに努め、今年のえとの「辰」に縁がある神社を訪ね、「パワーをもらった」という。

「今は元気に練習ができている。元気でいれば、自分は大丈夫だと思った」。世界選手権に向け、大きな手応えをつかんだ。(宮島出)