<大相撲一月場所>◇中日◇21日◇東京・両国国技館 前頭十五枚目・大の里(二所ノ関)が、前頭十三枚目・遠藤(追手風)を押し出し下した一番では、大の里の圧倒的な力が光った。取組を受け元横綱・若乃花の花田虎上氏は、大の里の“立ち合いの巧さ”につ…

<大相撲一月場所>◇中日◇21日◇東京・両国国技館

 前頭十五枚目・大の里(二所ノ関)が、前頭十三枚目・遠藤(追手風)を押し出し下した一番では、大の里の圧倒的な力が光った。取組を受け元横綱・若乃花の花田虎上氏は、大の里の“立ち合いの巧さ”について指摘する一幕があった。

【映像】遠藤を“3発”でふっ飛ばした大の里

 身長192センチ、体重183キロと恵まれた体格の持ち主である大の里。日体大時代には2年連続でアマチュア横綱に輝き、その後、二所ノ関部屋に入門した。昨年夏場所デビューから所要4場所で幕内に上がるなど、角界の次世代ヒーロー候補として注目を集めている。

 この日は、技巧派の遠藤に対し、大の里は何もさせず、3度の押しだけで白星を上げた。大の里は7勝目、一方の遠藤は7敗目を喫した。

 大の里の圧倒的な相撲に対し、コメント欄は「ふっ飛ばされる遠藤」「抵抗できない」など驚きの声が寄せられていた。一方、ABEMA解説の花田氏は「大の里、上手かったですね。遠藤は相撲が上手いので、当たってから前に出ることができても、いなしたり、交わしたりする。なので、(遠藤を)よく見ながら、足を擦ってはいるんですけど、ちょっと跳ぶように攻めているんです」と指摘。

 大の里がパワーだけでなく技術面も高いものを有していることを説明すると、同じく実況を務めた舩山陽司アナウンサーは「あえて一気に行かないんですね」とコメントした。

 さらに花田氏が「わかってるんですよ。土俵際で何かやられないように、かわされないようにということが」と続けると、視聴者は「バケモンだな」「曙を想像させる強さだ」「本物の怪物かも」という声が相次いだ。(ABEMA/大相撲チャンネル)