卓球の日本一を決める「2024年全日本卓球選手権大会」が、22日から28日まで東京体育館にて行われる。今大会は日本卓球協会が定めるパリ五輪選考対象の最後の大会となっており、シングルスの出場資格をかけた戦いに注目が集まる。 ◆がけっぷちの伊藤…
卓球の日本一を決める「2024年全日本卓球選手権大会」が、22日から28日まで東京体育館にて行われる。今大会は日本卓球協会が定めるパリ五輪選考対象の最後の大会となっており、シングルスの出場資格をかけた戦いに注目が集まる。
◆がけっぷちの伊藤美誠は平野美宇を逆転できるのか パリ五輪選考レース最終盤、今大会の獲得可能ポイントは？
■前回の第6回選考会では苦戦
パリ五輪選考レースで女子は早田ひなが各大会で安定した成績を収め、790.5ポイントで首位独走。今大会はシングルス2枠目をかけた戦いが焦点となる。
現在2位に立つのが平野美宇。486点を積み重ねる平野だが、前回の第6回選考会「2023 全農CUP 大阪大会」では準々決勝で長﨑美柚にストレートで敗戦し、順位決定戦では伊藤美誠に勝利したものの、大藤沙月に敗れて6位に終わった。前回東京五輪の選考レースでは石川佳純に敗れシングルスの出場枠を逃しているだけに、悲願のシングルス出場へ正念場となる。
また3位の伊藤は現在451.5点で平野とのポイント差は「34.5」。伊藤も平野との差を縮めたかった昨年の選考会では準々決勝で張本美和に敗北を喫し、平野との直接対決にも敗れて7位に終わった。また、12月の「WTT女子ファイナルズ2023」では当時世界ランキング3位の陳夢（中国）に準々決勝でストレート負け。3大会連続の五輪出場へ背水の陣となる。
事前にスーパーシード選手の組み合わせが発表されており、平野、伊藤の直接対決実現は決勝へ勝ち進んだ場合。しかし、平野は準決勝で選考ランキング首位の早田、伊藤は前回敗れた張本や木原美悠といった選手と対戦の可能性があり、実力者がひしめいた中での争いとなる。
およそ2年にわたり続いてきたパリ五輪シングルスをかけた戦いも最終決着を迎える。平野と伊藤、黄金世代として切磋琢磨してきた両者による熾烈な争いの行方は。
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（Y.Imoto／SPREAD編集部）
