<大相撲一月場所>◇五日目◇18日◇東京・両国国技館 2分半におよぶ長い相撲は、土俵際で予想外の決着を迎えた。前頭六枚目・北青鵬(宮城野)が前頭六枚目・湘南乃海(高田川)を逆転の下手投げで下し、2勝目を挙げた。体格の良い湘南乃海を腕一本で軽…
<大相撲一月場所>◇五日目◇18日◇東京・両国国技館
2分半におよぶ長い相撲は、土俵際で予想外の決着を迎えた。前頭六枚目・北青鵬(宮城野)が前頭六枚目・湘南乃海(高田川)を逆転の下手投げで下し、2勝目を挙げた。体格の良い湘南乃海を腕一本で軽々と投げ飛ばした北青鵬に、「そこから勝つんかいw」「規格外キタ」と衝撃が広がった。
身長204センチ、体重182キロと関取最長身の北青鵬が五日目に対戦したのは、身長193センチ、体重183キロとやはり大きな体の持ち主である湘南乃海。立ち合い右を差して下手を取った湘南乃海が出ていくも、抱えた北青鵬は動じず、土俵中央で組み合ったままのこう着状態が続いた。湘南乃海は上手も取って右四つで万全の体勢を作るが、巨体の北青鵬はびくともせず、攻めあぐねることに。
そのまま2分以上が経過する長い相撲となったが、最後、揺さぶって上手投げにいく湘南乃海が出ていったところ、土俵際で北青鵬が右からの下手投げを決めてまさかの逆転勝利。193センチ、183キロの大きな体を片腕で軽々と投げ、館内からは大きな歓声が沸き起こった。万全の体勢から敗れた湘南乃海は悔しそうな表情を浮かべて肩を落としていた。勝った北青鵬は2勝目。湘南乃海は4敗目を喫した。
規格外のスケールで逆転勝利を遂げた北青鵬だが、ABEMAで解説を務めた元小結・旭豊の立浪親方は「投げに多少は自信があるんでしょうね。でも北青鵬はたまたま勝ったというか」と辛口でコメント。「一気に出てくる人には通用しない。それが黒星が多くなっている原因」と指摘すると、「湘南乃海は、もう崩して出るしかなかったですけど、相手について行けませんでした」と解説し、「(こう着状態で)止まっていましたけど、見応えのある相撲でした」と両者の健闘を称えた。
2分半におよぶ長い相撲の末に土俵際で逆転した北青鵬。衝撃的な結末に、ABEMAの視聴者も「ウソだろ…」「棒炸裂」「そこから勝つんかいw」「規格外キタ」「ポイっ」と驚きの声を上げていた。(ABEMA/大相撲チャンネル)