関東大学女子サッカー オープニングフェスティバル全日本学連選抜00-10-22三菱重工浦和レッズレディース【得点】(全日本学連選抜)なし(三菱重工浦和レッズレディース)34分:塩越柚歩、90+3分:島田芽依 大学サッカーの聖地、味の素フィー…

関東大学女子サッカー オープニングフェスティバル
全日本学連選抜0-1
0-2
三菱重工浦和レッズレディース
【得点】
(全日本学連選抜)なし
(三菱重工浦和レッズレディース)34分:塩越柚歩、90+3分:島田芽依

 大学サッカーの聖地、味の素フィールド西が丘で関東大学女子サッカーオープニングフェスティバルが開催された。第一試合の関東学連選抜(関東選抜)対スフィーダ世田谷FC(スフィーダ)には、DF夏目歩実(スポ4=宮城・聖和学園)が先発。0-2で迎えた後半からMF築地育(スポ3=静岡・常葉大橘)も出場したが、0-3で敗れた。第2試合、全日本学連選抜(全日本選抜)対三菱重工浦和レッズレディース(浦和)には、DF後藤若葉主将(スポ4=日テレ・メニーナ)、MF三谷和華奈副将(スポ4=東京・十文字)、GK石田心菜(スポ3=大阪学芸)が揃って先発。粘り強く戦うが34分に失点。後半追加タイムにもFKから失点を重ね0-2での敗戦となった。

 


関東選抜でキャプテンを務めた夏目

 夏目が先発した関東選抜は、序盤からスフィーダのハイプレスに苦しむ。22分にビルドアップのパスを奪われると、上がったクロスを中であわされ失点。29分には前線で奪われたボールを華麗につながれ、エリア外からの強烈なシュートを食らい0-2。デュエルでの守備や積極的な持ち運びなど夏目も好プレーを見せたが、チームは攻守に渡って圧倒される展開。後半に入ると、途中投入された築地が存在感を示す。9分にはCKのこぼれ球を拾った築地がニアで強烈なシュートを放つが、惜しくもキーパー正面に飛んだ。しかし迎えた60分、再びビルドアップを奪われると、ショートカウンターを食らいダメ押しの3点目。最後まで食らいついた関東選抜だったが、なでしこリーグ現女王の強さに屈する結果となった。

 


石田は全日本選抜の正GKとして活躍。ア女でも新・守護神として期待がかかる

 選抜入りしたア式蹴球部女子(ア女)メンバー3人、後藤、三谷、石田が揃ってスタメン入りした全日本選抜。WEリーグで現在2位を走る、国内屈指の強豪クラブとの真っ向勝負に挑んだ。9分には長いボールで左サイドの裏をとられるが、後藤が早めの好判断でカバーし事なきを得る。28分には30メートルほどのロングシュートを食らうが、これは石田が正面で冷静に処理した。しかし34分、ついに試合の均衡が崩れる。エリア内でFW島田芽依(浦和)の放ったシュートがディフレクションしてゴールに向かい、石田の手の上を抜けクロスバーを直撃。そのこぼれ球をFW塩越柚歩(浦和)に詰められ失点。0-1で前半を折り返す。後半が始まると4分、右サイドの三谷が中のFW古賀花野(帝京平成大)にピンポイントクロスを上げる。古賀のヘディングはジャストミートせず得点にはならなかったが、全日本選抜のこの試合初の決定機を演出した。その後全日本選抜もいくつかチャンスを作ったが、後半の追加タイム。低い弾道のFKをニアで合わせられ失点。その後最後まで反撃の機会は与えられず、0-2での悔しい敗戦となった。

 


ア女メンバーで唯一のフル出場となった後藤。日本代表MF猶本光(浦和)と堂々と渡り合った

 先日時之栖スポーツセンターで行われた大学女子サッカー地域対抗戦に続き、普段は所属チームを異にする選手たちが地域や大学サッカーを背負って戦った今回のイベント。メンバー入りしたア女の選手たちも、他大学のタレントたちに、なでしこリーグ女王の貫録に、あるいはプロ選手たちの圧力に刺激を受けたことだろう。新シーズンの開幕ももうさして遠くはない。今季も新たな、強いア女がみられることを期待したい。

(記事 大幡拓登、写真 前田篤宏、大幡拓登)