トーセンジョーダン産駒のシルブロン(牡6、美浦・稲垣幸雄厩舎)が、アメリカジョッキークラブカップ(4歳上・GII・芝2200m)で重賞初制覇を狙う。  シルブロンは父トーセンジョーダン、母グレイシアブルー、母の父サンデーサイレンスの血統…

 トーセンジョーダン産駒のシルブロン(牡6、美浦・稲垣幸雄厩舎)が、アメリカジョッキークラブカップ(4歳上・GII・芝2200m)で重賞初制覇を狙う。

 シルブロンは父トーセンジョーダン、母グレイシアブルー、母の父サンデーサイレンスの血統。父は11年の天皇賞(秋)をレコードで制するなど、中長距離戦線で息長く活躍した名馬。半兄のメールドグラースは19年の豪G1コーフィールドCなど重賞4勝を挙げている。また、伯父のグラスボンバーは05年の福島記念を制するなど、中距離戦線で9歳まで走り続けた。母系は大きく発展しているわけではないが、隠れた名牝系といえるだろう。

 ここまで18戦4勝。条件クラスで足踏みした期間もあったが、4歳秋から軌道に乗った。2勝クラス、3勝クラスと連勝すると、重賞初挑戦となった昨年のダイヤモンドSが3着。その後の3戦は8着、5着、7着と勝ち負けに加われていないが、大崩れしているわけでもない。

 トーセンジョーダン産駒はJRA重賞で延べ9頭が走り、18年小倉2歳Sのアズマヘリテージの2着が最高着順だが、ここでシルブロンが悲願のタイトル獲得となるか。AJCCは父が13年前に勝利したレースだけに、息子にも大いに期待したい。