初ダートの太秦Sを快勝したヴィクティファルス(セ6、栗東・池添学厩舎)が、東海ステークス(4歳上・GII・ダ1800m)で重賞2勝目を狙う。  ヴィクティファルスは父ハーツクライ、母ヴィルジニア、母の父Galileoの血統。祖母は名繁殖…

 初ダートの太秦Sを快勝したヴィクティファルス(セ6、栗東・池添学厩舎)が、東海ステークス(4歳上・GII・ダ1800m)で重賞2勝目を狙う。

 ヴィクティファルスは父ハーツクライ、母ヴィルジニア、母の父Galileoの血統。祖母は名繁殖牝馬のシルヴァースカヤで、種牡馬として活躍しているシルバーステートは叔父にあたる。

 ここまで15戦3勝。2歳秋のデビュー戦を快勝すると、共同通信杯でエフフォーリアの2着に健闘。続くスプリングSで重賞初制覇となった。その後はクラシック3戦にも駒を進めたものの、白星から遠ざかっていた。ところが初ダートとなる前走の太秦Sで鮮やかな復活V。中団から早めに動き、4角で先頭に並びかけると、そのまま押し切って2年7カ月ぶりの勝利を手にした。

 今回はダート重賞初挑戦となるが、前走の勝ちっぷりを見る限り、十分にチャンスはある。芝ダート双方でのJRA重賞制覇を達成した馬は多いが、ともにGII以上となれば史上9頭目。新天地での偉業達成を楽しみにしたい。

【芝ダート双方でJRAのGI or GIIを制した馬】達成順
・ホクトベガ(芝…93年エリザベス女王杯、ダート…96年フェブラリーS)
・クロフネ(芝…01年NHKマイルC、01年ジャパンCダート)
・アグネスデジタル(芝…00年マイルCS、01年天皇賞(秋)、03年安田記念、ダート…02年フェブラリーS)
・イーグルカフェ(芝…00年NHKマイルC、ダート…02年ジャパンCダート)
・アドマイヤドン(芝…01年朝日杯FS、ダート…04年フェブラリーS)
・メイショウボーラー(芝…03年デイリー杯2歳S、ダート…05年フェブラリーS)
・ヤマトマリオン(芝…06年フローラS、ダート…08年東海S)
・モズアスコット(芝…18年安田記念、ダート…20年フェブラリーS)