1月16日、川崎フロンターレは沖縄キャンプに入る。2月13日に早くも迎えるACLラウンド16の試合に向けてチーム作りが…
1月16日、川崎フロンターレは沖縄キャンプに入る。2月13日に早くも迎えるACLラウンド16の試合に向けてチーム作りが進められていくことになるが、新戦力となる加入選手はキャンプを前に何を感じたのか。麻生グラウンドで話を聞いた。
中盤での躍動を期待されるのが、ガンバ大阪から完全移籍した山本悠樹だ。現在26歳で、かつて川崎に所属していた三笘薫と旗手怜央と同じ年齢である。実は、その2人の活躍も移籍の決断を後押しした要因の一つとなった。
「怜央とか薫とかユニバーシアードで一緒にやっていた選手が海外で主力として活躍している現実がある。そこに近づくじゃないですけど、同レベルまで行きたいと、選手としては思う」
三笘薫は2021年9月に川崎からブライトンへと移籍。ベルギーリーグへのレンタルを経て、今はプレミアリーグを席巻する活躍を見せている。一方の旗手は、21年12月に川崎からセルティックに移籍し、スコットランドリーグの王者としてタイトルを手にしている。2人は共に現在活動中のアジアカップのサッカー日本代表のメンバーとしてカタール入りしており、アジア王者を目指す環境にある。
そうした同年齢の活躍を見て、「自分自身でより高いレベルと環境を求めてやりたいっていう思いがあって、成長していくためにより厳しい環境を選ばさせていただいた」と気持ちの変化を明かす。
■試合中に感じた「早く帰りたい」
山本にとって川崎は、三笘と旗手が所属していたクラブであるだけでなく、プロ1年目から壁として立ちはだかったチームだった。2020年11月25日に行われた等々力でのゲームは、ホームチームが勝てばJ1優勝が決まるという大一番。この試合に、山本は先発出場している。
この年に関西学院大学からG大阪に入団すると、1年目にしてJ1リーグ27試合に出場。個人としては成長を手にし、チームとしても2位のままリーグ戦を推移した中で迎えた試合だったが、結果は0-5での大敗。目の前のチームの笑顔が、自分が抱える悔しさを際立たせた。そればかりか、その試合の途中のピッチ上で「早く帰りたい」とまで思っていた。
「“優勝できるんじゃないか”みたいな気持ちがあった中で、川崎さんが優勝されて、やっぱ甘くないんだなっていうのは感じましたし、タイトルを取るっていうことの難しさっていうのもそこで知りました」
当時をこう振り返るが、だからこそ、今季の川崎でのシーズンで掲げる目標を「まずは怪我なくシーズンを終える」としつつ、「僕自身が取ったことのないタイトルをここで取って、その時、チームの中心にいたい」と話す。
「ずっと攻撃的で魅力的なサッカーされてるなと思いますし、1年目のとき対戦して一番強かったですし、嫌だった印象があるチームの一員になれるのはすごい嬉しい」
笑顔でこう意気込む山本が川崎のサッカーに順応すれば、大きな武器となる。年末の戴冠に向け、まずは沖縄キャンプに挑む。
(取材・文/中地拓也)