途中、何度か小倉競馬場で行われてきた事もあるが2006年からは12月の中京開催で、そして2016年からは1月の中京開催に行われてきた牝馬限定のハンデ戦。今年は1999年・2010年・2011年・2020年以来の小倉開催となる。小倉競馬場…

 途中、何度か小倉競馬場で行われてきた事もあるが2006年からは12月の中京開催で、そして2016年からは1月の中京開催に行われてきた牝馬限定のハンデ戦。今年は1999年・2010年・2011年・2020年以来の小倉開催となる。小倉競馬場2000mコースは4角ポケットからスタート。1角手前から2角にかけて約3m上り、その後は大雑把に言えば緩やかに下りつつ最後の直線は平坦の293m。ハンデ戦でもあり、立ち回りの上手さとレースセンスが問われるコースだ。

 ◎ウインピクシスはクイーンS2着馬。勝ったドゥーラは秋華賞4着で、そのときは3着だったコスモボニータにハナ差競り勝ったほか函館記念2着ルビーカサブランカ、イズジョーノキセキなどにも先着した。ほか福島記念0.3秒差4着もあり、過去4勝はいずれも右回りのコーナー4つ。春の中山牝馬S、福島牝馬Sは外枠と展開に泣かされたが、小回りコースに実績がある。前走はトリッキーな中山マイルコースで参考外。先行力が要求されるコースで、この馬の持ち味が生きるような展開になれば浮上して不思議ない1頭だ。

 〇コスタボニータはディセンバーS2着馬。好位で流れに乗り、最後の直線も狭いところを割って出たが、ゴール前で大外から強襲された。レースに勝って勝負に負けたような印象のレースだった。ゲートセンスの良い馬でどんな位置からでも競馬ができるものの、使える脚が短く、そのため直線の長いコースよりも小回りコースに向く印象だ。イスラボニータ×ケンドールでグレイソヴリン6×6。今回は初めて経験する2000mがポイントになりそうだ。

 ▲エリカヴィータはフローラS優勝馬。一気にクラスが上がったあとは苦戦が続いていたがキングカメハメハ産駒らしく使われながら力をつけ、またブリンカー効果もあって行きっぷりが良くなってきた。どちらかといえば直線の長いコースの方が競馬がしやすい印象だが前走ディセンバーSでも好位で脚をためると最後までしぶとく伸びた。牝馬同士のハンデ戦ならチャンスは広がる。

 △ミッキーゴージャスは二冠牝馬ミッキークイーン産駒。初出走が3歳2月と遅れたが2連勝でオークスに挑み、昨秋は特別競走を2連勝。さすが良血馬というところを見せている。今回はオークス以来の重賞挑戦となるが一気にクラスの壁を突破するようなら今後に楽しみが広がる。

 △セントカメリアの前走はしっかりと脚をためれば瞬発力を引き出せることを示した1戦だった。△フラーズダルムの前走は好枠を生かしきれなかった印象でやむを得ない面もあったが、少々もったいなかった。