京都市を舞台に14日、第42回全国都道府県対抗女子駅伝が開催される。田中希実、廣中璃梨佳、新谷仁美、山本有真といった五輪・世界陸上経験者がズラリと並ぶ豪華メンバー。今年開催されるパリ・オリンピックにもつながる可能性がある注目レースだ。ここで…

京都市を舞台に14日、第42回全国都道府県対抗女子駅伝が開催される。田中希実、廣中璃梨佳、新谷仁美、山本有真といった五輪・世界陸上経験者がズラリと並ぶ豪華メンバー。今年開催されるパリ・オリンピックにもつながる可能性がある注目レースだ。

ここでは、未来の女子陸上界を担う高校生ランナーとして、昨年17人抜きの快走をみせたドルーリー朱瑛里(岡山・津山高)と、800mで高校1年生歴代2位の2分06秒05を記録した久保凛(大阪・東大阪大敬愛高)にフォーカスする。

◆【全国女子駅伝】兵庫の田中希実と岡山のドルーリー朱瑛里が2区で直接対決 オーダー決まる

解説者も思わず「惚れ惚れするようなフォーム」と……

ドルーリー朱瑛里の知名度が急上昇したのは昨年の全国都道府県対抗女子駅伝。襷を受けた時点では後ろから数えたほうが早い位置だったが、次々とランナーを交わし最終的には17人抜きでの区間新記録を達成した。全日本中学校選手権1500m優勝の実績をまざまざと見せつける驚愕のパフォーマンス。解説者が「惚れ惚れするようなフォーム」と絶賛するのも無理はないだろう。

高校進学後も着実に記録を伸ばし、高校総体女子1500m決勝では4分15秒50の自己ベスト。昨年このタイムより速く走った高校生はK.カロライン(神村学園)をはじめとした留学生ランナーに限定されており、高校1年生としては驚異的な成長スピードと言えるだろう。バランスとダイナミックさを兼ね備えたランニングフォームは健在だ。

田中希実とのドリーム・マッチ実現も?

そのドルーリー朱瑛里と同じ高校1年生・久保凛も負けていない。2023年シーズンは8月の北海道インターハイを制し、近畿高校ユース対校選手権では2分06秒05で優勝。高校1年生の歴代2位にランクするとともに、ドルーリー朱瑛里が記録した2分07秒77を上回っているのだ。

スピードランナーだけにロードへの適性が問われるところだが、大阪府高校駅伝2023では、5.0 kmを16分23秒で走り区間賞を獲得。巷ではサッカー日本代表・久保建英のいとこである面が先行している感があるものの、未来の女子陸上界を担う逸材として実力を示している点は見逃せないだろう。

このふたりが同じ区間を走ると仮定した場合、高校生でも対応可能な2区(4.0 km)が濃厚。女子1000m・1500m・3000m・5000m日本記録保持者である田中希実(兵庫・New Balance)のエントリーも予想される区間だ。現・女王vs.未来の女王候補の激突となれば、陸上ファンにとっては垂涎のカード。はたしてどのような結末が待ち受けているのだろうか。

全国都道府県対抗女子駅伝は9区間合計42・195キロで行われる。スタート・フィニッシュ地点はたけびしスタジアム京都、号砲は12:30予定。

◆ドルーリー朱瑛里、憧れの人と2区で初対決「今から楽しみ、光栄」 田中希実に「競技にストイックなところが尊敬」

◆田中希実は2区 自身に憧れる16歳、ドルーリーと初対決「一緒に戦えるのはすごくうれしい」「自分も気付けばシニア半ば」

◆【全国都道府県対抗女子駅伝2024】「最速女王の競演」ドルーリー朱瑛里、田中希実らエントリー予想・展望・放送etc.

(M.Tahara)