近年の京成杯(3歳・GIII・芝2000m)は関東馬優勢のレースである。関西馬はアドマイヤジャパンやエイシンフラッシュなどが飛躍の足掛かりとした一戦だが、16年のプロフェットが最後の勝利。17年以降の7回に限れば、17年ガンサリュートと…

 近年の京成杯(3歳・GIII・芝2000m)は関東馬優勢のレースである。関西馬はアドマイヤジャパンやエイシンフラッシュなどが飛躍の足掛かりとした一戦だが、16年のプロフェットが最後の勝利。17年以降の7回に限れば、17年ガンサリュートと23年オメガリッチマンの2着が最高着順となっている。

 8年ぶりの関西馬Vなるか。今年のエース格はジュンゴールド(牡3、栗東・友道康夫厩舎)だ。父エピファネイア、母ジュントップヒトミ、母の父ゼンノロブロイという血統。いとこのマカヒキは16年日本ダービー馬で、厩舎ゆかりの血統といえる。

 ここまで2戦2勝。昨年8月の新馬戦(小倉芝1800m)は中団からの豪快な差し切り。一転、前走の紫菊賞は序盤こそ後方だったが、3角手前で先頭に立っての押し切りで、2着に3馬身半差をつけた。脚質にとらわれないポテンシャルは一級品。ここで重賞初制覇を果たし、クラシックの有力候補へと浮上したい。