「部員(205人)全員のゴールです(青森山田/米谷壮史)」

8日、第102回全国高校サッカー選手権・決勝が国立競技場で行われ、青森山田(青森)と近江(滋賀)が対戦。青森山田が3-1で近江に勝利し、高校サッカー日本一の栄冠をもぎ取った。

決勝は、準決勝と同じスタジアム、サッカーの聖地・国立で午後2時5分キックオフ。2年ぶりの王座奪還を狙う青森山田と初の決勝進出で日本一を目指す近江との大一番。先制したのは、序盤から攻撃のペースを保った青森山田。33分、福島健太の得点からアグレッシブなプレーで波に乗ったまま前半を終える。

しかし、後半開始すぐ47分に近江の山本諒がゴールネットを揺らす鮮烈なシュートを放ち、一気に近江ペースへ。対する青森山田も攻守の切り替えから粘りをみせた60分、米谷壮史の得点で逆転する。その後は、両校ともに攻守が光り互いにボールを奪い合う展開へ。

70分、近江が痛恨のオウンゴールで苦しい展開に持ち込まれてしまう。このプレーから青森山田が一気に主導権を握り、縦横無尽にピッチでボールを回し続ける。

近江もメンバーチェンジで切り替えを試みるも、惜しくもタイムアップ。5万5019人の観客が見守るなか、最後まで諦めない全力プレーで戦い抜いた近江だったが、無情にも試合終了の笛が鳴ってしまう。

高校サッカー部の頂点が決まる熱き戦いは、今年も幕を閉じた。改めて国立のピッチから伝わる熱量は、凄いパワーがある。

やっぱり高校サッカーは、冬の戦いがとことん面白い。

文/スポーツブル編集部

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第102回全国高校サッカー選手権・決勝(2024.1/8国立競技場14:05KO)

青森山田 3−1 近江

得点者

33分 福島健太(青森山田)

47分 山本諒(近江)

60分 米谷壮史(青森山田)

70分 オウンゴール