正月休みを挟んだ変則開催のハンデ戦。舞台となるのは中山競馬場Cコース使用の2000mだ。最後の直線310mはAコース使用時と変わらないが、6mほど外側に仮柵が設けられるので内回りコース使用時でも1周距離は40m弱ほど大きくなり、コーナー…

 正月休みを挟んだ変則開催のハンデ戦。舞台となるのは中山競馬場Cコース使用の2000mだ。最後の直線310mはAコース使用時と変わらないが、6mほど外側に仮柵が設けられるので内回りコース使用時でも1周距離は40m弱ほど大きくなり、コーナー角度は緩やかになり、そして幅員は小さくなる。フルゲート17頭で行われることから、一瞬の脚というよりもある程度のポジションから長く良い脚を使えるような馬が有利にレースを運べる印象だ。

 ◎エピファニーはチャレンジC4着馬。初勝利は3歳3月と遅れたが、そこから間隔を空けられながら4連勝でオープン入り。重賞初挑戦となった昨年のAJCCは見せ場なく敗れたがそこから力をつけてケフェウスSでオープン初勝利。前走チャレンジCは外を回りながらも最後までしぶとく伸びて0.2秒差4着。距離はギリギリかもしれないが成長を感じさせる内容だった。立ち回りひとつで重賞でも十分にやれることを示した。

 〇アラタは昨年の中山金杯で勝ち馬と同タイム4着。ほか福島記念3着2回、金鯱賞3着、札幌記念4着と中距離重賞で上位入線の実績がある。昨年夏の巴賞に勝ったあとの函館記念9着、オールカマー13着と大敗を続けてしまったが、前者はアオるようなスタートで前へ行けず、後者も持ち前の先行力を発揮できなかった。明けて7歳となったが途中で1年近い休養もあって年齢の割にはキャリアが少ない。立て直しに期待した。

 ▲マテンロウレオは3歳時にきさらぎ賞に勝って昨年は中山金杯0.1秒差5着のあと京都記念でドウデュースの2着。大阪杯4着、天皇賞(春)5着とGI戦線でも活躍した。札幌記念は休み明け、オールカマーは勝負どころでポジションが下がってしまったのが痛かったが、前走のチャレンジCは0.3秒差5着と改めて能力を示した。充実の5歳世代。トップハンデでも2つの重賞タイトルを狙っている。

 △マイネルクリソーラはアンドロメダS2着馬。3歳春にはプリンシパルS3着もあって能力の一端は見せている。ここまで20戦を消化して掲示板を外したのは1度だけという堅実派。どんな位置でも競馬ができる上に相手なりに走れる器用さを持ち合わせておりスクリーンヒーロー×ムタファーウエクなら成長力もありそう。55kgのハンデならチャンスはありそうと判断した。

 △エミューはフラワーC優勝馬。デビューから休みなく使われて8戦目のオークスこそ大敗したが、桜花賞はリバティアイランドから0.8秒差10着で、秋華賞も同馬から0.7秒差7着。枠順に恵まれなかったことを考えれば、悪い内容ではなかった。七夕賞2着△ククナ、休み明けでも△ゴールデンハインドを押さえておきたい。