今週の土曜日は、中山競馬場で中山金杯(GIII・芝2000m)が行われます。  最大のポイントは、前走の着順でしょう。なにしろ前走5着以内好走馬が、過去10年で8勝含め24頭が馬券になり、複勝率も38.1%と優秀だからです。しかも複勝回…

 今週の土曜日は、中山競馬場で中山金杯(GIII・芝2000m)が行われます。

 最大のポイントは、前走の着順でしょう。なにしろ前走5着以内好走馬が、過去10年で8勝含め24頭が馬券になり、複勝率も38.1%と優秀だからです。しかも複勝回収値も102円と高数値でした。

 一方、6頭しか馬券になっていない前走6着以下敗退馬の複勝率は6.2%で、複勝回収値も22円と低調。通常ならば穴狙いしたくなる前走GI凡走組も、期待値的にはあまり強調できません。

 ここでは、上位人気が予想される馬の死角となりそうなデータをひとつ紹介します。

【条件】
前走馬体重が460キロ未満(ただし、父ステイゴールド系は除く)
[0-0-0-13]複勝率0%
該当馬:エミュー、キタウイング、マイネルクリソーラ

 過去10年では、前走の馬体重が480〜499キロだった馬が5勝2着5回3着6回と好結果を残している。また、前走500キロ以上馬も3勝2着2回3着2回である。反対に、前走460キロ未満馬は苦戦傾向。レース相性のよさにくわえ、小柄な馬の好走率も高い父ステイゴールド系を除くと、強くは推しにくい。

 上位人気が予想されるマイネルクリソーラが消去データに該当しました。

「格より調子」ともいわれるハンデ戦で、今回出走馬のなかで4頭しかいない前走5着以内好走馬です。さらにいえば、前走連対馬は2頭だけなので、人気を集めるのも当然でしょう。また鞍上のM.デムーロ騎手は、昨年のクリノプレミアムで7人気2着をふくめ、過去10年で4戦して3度馬券になっているレース巧者。

 その手綱捌きで小柄な馬格の不利を覆す可能性はありそうですが、過去傾向的には割り引きが正解でしょう。

 重賞レースの参考に、是非お役立てください。