「ジャパネット杯 春の高校バレー」第76回全日本バレーボール高等学校選手権大会は4日、東京体育館(東京都渋谷区)で1回戦が行われ、東京都勢の女子は、共栄学園が熊本信愛女学院(熊本)にストレートで、八王子実践は札幌山の手(北海道)にフルセット…

「ジャパネット杯 春の高校バレー」第76回全日本バレーボール高等学校選手権大会は4日、東京体育館(東京都渋谷区)で1回戦が行われ、東京都勢の女子は、共栄学園が熊本信愛女学院(熊本)にストレートで、八王子実践は札幌山の手(北海道)にフルセットの末、敗退した。

共栄学園はストレート負け

5年連続の「春高」出場となった共栄学園。今年度の日本代表に高校生で唯一選ばれた184センチの長身エース秋本を擁したが、惜しくも敗れた。

「全力で楽しんで、必死になってやろう」。主将の橋本が声をかけ、試合が始まった。第1セット序盤、エース秋本にボールを集めて得点を挙げるも、熊本信愛女学院のディフェンスに徐々に阻まれる。その後は宇都木や中山のスパイクなどで得点を重ねたが、第1セットを僅差で落とした。第2セットも序盤から相手にリードを許す苦しい展開ながら、中盤には粘り強いブロックなどで一時逆転。しかし、わずかに及ばずストレート負けを喫した。

橋本は「少し硬くなった部分があるので、悔いが残る」と肩を落とした。秋本は3年になる来年度を見据え「自分と乃愛(宇都木)で、プレーで引っ張っていきたい」と話した。(山本玲)

●共栄学園・中村文哉監督「悔しいの一言。相手のディフェンスの位置やブロックの位置取りが完璧だった。まだまだ甘いところがあった」

八王子実践は逆転負け

9年連続46度目の出場となった強豪の八王子実践。憧れのオレンジコートに立った選手らは試合前の練習から笑顔を見せるなど「春高」の大舞台を楽しむ様子を見せて躍動。フルセットとなった接戦を戦ったが、力及ばず初戦で姿を消した。

第1セットから激しい点の取り合いとなり、打ち合いとなった。八王子実践はスタンド上段まで応援団が駆け付け、チームカラーの緑のメガホンを使って、選手や監督の名前を呼んだり、楽器を使っての応援で会場内にとどろくような大きな声援を絶えず送っていた。

相手の鋭いアタックにも、屈さずに守りを固め、主将を務める平山が積極的な攻撃で相手を攻め立てた。1年生の小島も得点を決めるなどチーム一丸となって果敢に攻め入ったが、あと一歩及ばなかった。(梶原龍)