昨年はC.ルメール騎手が165勝を挙げて、2年ぶり6回目の全国リーディングを獲得した。そこで今回はルメール騎手の単勝馬券を買い続けた場合、収支はどうなっていたのかを検証したい。  ルメール騎手の23年のJRAでの成績は666戦165勝。…

 昨年はC.ルメール騎手が165勝を挙げて、2年ぶり6回目の全国リーディングを獲得した。そこで今回はルメール騎手の単勝馬券を買い続けた場合、収支はどうなっていたのかを検証したい。

 ルメール騎手の23年のJRAでの成績は666戦165勝。勝率は24.8%だった。全レースの単勝を100円ずつ買った場合、6万6600円の投資に対し、5万360円の払い戻しなので、1万6240円のマイナス。単純に買い続けるだけでは赤字になることが明らかになった。ちなみに単勝回収率は75.6%。単勝の控除率が約20%で、平均回収率は約80%となるので、ルメール騎手は平均以下である。しかし、だからといってルメール騎手の手腕に疑問符をつけるファンはいないだろう。回収率が伸びないのは、多分に過剰人気が影響してのものだ。

 では、どの条件でルメール騎手を買えば儲かるのか。それは中長距離を狙うことだ。23年の芝に限ると、2200m(11戦4勝、単勝回収率114%)、2400m(27戦11勝、同110%)、3000〜3200m(3戦3勝、同490%)は全て黒字。また、ダートも1900m(2戦2勝、同330%)、2100m(17戦8勝、同161%)でプラス収支だった。古くから「長距離は騎手で買え」と言われるが、24年は「長距離はルメールを買え」でしっかりと儲けてほしい。