世界陸上ロンドン大会が8月4日に開幕した。男子1万メートル決勝では英国のモハメド・ファラーが26分49秒51で3連覇を達成している。絶対王者の3連覇を阻もうと包囲網が敷かれるなか、ファラーは先頭で最終ラップを迎える。併走する選手と2回接触し…
世界陸上ロンドン大会が8月4日に開幕した。男子1万メートル決勝では英国のモハメド・ファラーが26分49秒51で3連覇を達成している。
絶対王者の3連覇を阻もうと包囲網が敷かれるなか、ファラーは先頭で最終ラップを迎える。併走する選手と2回接触してバランスを崩すが立て直し、大きなストライドで加速。最後の直線で振り切って今季世界最高タイムで優勝した。
「今晩はとても特別な夜だった。僕の人生で最も厳しいレースのひとつだった」と会見で振り返るファラー。
「残り1600メートルで踏ん張らなければならなかった。あらゆる動きをカバーして、確実に強くなれるようにしたんだ。残り1周になって2度ほど転びかけた。あれはきつかったね。精神的に強くなる必要があったし、『何も手にしないために頑張ってきたんじゃない』と自分を鼓舞しなければならなかった。とても長いストライドにした」
接触で足を痛めたファラーは、「これから医師の診断を受けてケアをするよ。何針か縫うかもしれないね」と退席。足を引きずるようにして会見場を後にした。
モハメド・ファラー(2017年8月4日)(c) Getty Images