山川穂高が鷹へFA移籍…注目の人的補償、主力級も獲得可能か 今オフ、山川穂高内野手の西武からソフトバンクへのFA移籍が大きな話題となった。今後は西武がソフトバンクに対してどのような形で補償を求めるのかが、焦点になる。 山川の2023年の年俸…

山川穂高が鷹へFA移籍…注目の人的補償、主力級も獲得可能か

 今オフ、山川穂高内野手の西武からソフトバンクへのFA移籍が大きな話題となった。今後は西武がソフトバンクに対してどのような形で補償を求めるのかが、焦点になる。

 山川の2023年の年俸は2億7000万円(金額は全て推定)で、西武では増田、源田の3億円に次ぐ3番目の高額選手としてAランクに属しているとみられる。その場合、西武は「人的補償あり」の場合は28人のプロテクトから外れた選手1人と年俸の0.5倍の金銭(1億3500万円)、「人的補償なし」の場合は年俸の0.8倍の金銭(2億1600万円)をソフトバンクに求めることができる。

 西武が過去に人的補償で獲得した選手は7人。2006年に加入した江藤智内野手(豊田清が巨人移籍)は4年間で157試合に出場し、打率.217、15本塁打、54打点だった。2008年の岡本真也投手(和田一浩が中日移籍)は2年間で69試合に登板して24ホールドをマークした。

 2014年の中郷大樹投手(涌井秀章がロッテ移籍)は14登板で1勝1ホールド、防御率6.45。翌年は1軍出場がなく、2015年に戦力外となった。同年には脇谷亮太内野手(片岡治大が巨人移籍)が入団し、2年間で214試合、打率.280、5本塁打、42打点だったが、2016年に自身がFA権を行使して巨人へ復帰した。

 2018年の高木勇人投手(野上亮磨が巨人移籍)は2年間で10登板で1勝3敗。22イニングを投げて29失点と結果を残せなかった。2019年には内海哲也投手(炭谷銀仁朗が巨人移籍)が加入。初年度は怪我の影響で1軍登板がなく、2020年からの3年間で11登板で2勝3敗。2022年はコーチ兼任、引退後の2023年はファーム投手コーチを務めた。2023年には張奕投手(森友哉がオリックス移籍)が加入したが、5試合で防御率9.00で、この年のオフに戦力外となった。

 成績だけで見ると人的補償で西武に加入した選手が活躍した例は少ないと言っても良さそうだ。ただ、ソフトバンクは巨大戦力だけに主力級の選手が28人のプロテクトから外れている可能性もあり、どのような判断をするのか注目される。(Full-Count編集部)