26日に行われたマーロン・タパレス(フィリピン)との4団体統一戦で10回KO勝ちを収めた井上尚弥が29日(日本時間30日)、米スポーツ専門局『ESPN』が選ぶ『ファイター・オブ・ザ・イヤー』(年間最優秀ファイター)に選出された。 ◆井上尚弥…

26日に行われたマーロン・タパレス(フィリピン)との4団体統一戦で10回KO勝ちを収めた井上尚弥が29日(日本時間30日)、米スポーツ専門局『ESPN』が選ぶ『ファイター・オブ・ザ・イヤー』(年間最優秀ファイター)に選出された。

◆井上尚弥、快挙達成に止まない賛辞の声「モンスターに匹敵するものはいるか」 米記者が完全無欠ぶりに言及「彼は勝つだけだ」

■史上最速5年7カ月で2階級制覇を達成

階級転向後、わずか5カ月でスーパーバンタム級の4団体統一を達成した井上が、『ESPN』が選出する“年間最優秀選手”に選ばれた。

昨年12月にポール・バトラーにKO勝ちを収めてバンタム級4階級統一を果たした井上は、今年1月にベルトを返上。スーパーバンタム級への転向を発表し、7月の転向後初戦では元WBC、WBO世界同級王者のスティーブン・フルトンに8回TKO勝ち、今月26日に行われた元WBA、IBF王者のタパレスにも10回KO勝ちを収めて2階級での4団体統一を達成した。

これはテレンス・クロフォード(米国)に続く史上2人目の快挙であり、井上の2階級制覇に要した5年7カ月は史上最速。年間最優秀選手に選出されるにふさわしい活躍ぶりで、世界を沸かせた。

井上の選出について、『ESPN』のマイク・コッピンジャー記者は自身のX(旧ツイッター)を更新。

「モンスター・イヤーおめでとうございます!スティーブン・フルトンをTKOで下し、さらにマルロン・タパレスに近距離戦で勝利した議論の余地がない日本のスターが、ESPNのファイター・オブ・ザ・イヤーに輝いた」と、井上の活躍ぶりを絶賛し祝福している。

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(A.Kudo/SPREAD編集部)