12月29日(金)に大井競馬場で行われる東京大賞典(3歳上・GI・ダ2000m)。地方競馬で行われるダートグレード競走では唯一の「国際GI」に格付けされており、2014年にはアメリカのソイフェット(Soi Phet)が出走したこともある…

 12月29日(金)に大井競馬場で行われる東京大賞典(3歳上・GI・ダ2000m)。地方競馬で行われるダートグレード競走では唯一の「国際GI」に格付けされており、2014年にはアメリカのソイフェット(Soi Phet)が出走したこともある。

 今年は頭数こそ寂しくなったが、うち5頭がGI/JpnIウイナーという好メンバー。地方競馬の総決算、ダート競馬の大一番と称される一戦で待ち受けている結末とは。発走予定日時は29日(金)の15時40分。主な出走予定馬は以下の通り。

■キングズソード(牡4、栗東・寺島良厩舎)

 デビューから一貫してダート中距離戦で実績を積み、昨年暮れの赤穂特別を10馬身差で制して本格化。今年4月のアンタレスSで3着に入ると、続く三宮S、阿蘇SとOP特別を連勝した。前走のJBCクラシックはGI級競走に初挑戦とあって4番人気にとどまったが、実績馬を相手に4馬身差の圧勝。同舞台の東京大賞典で連勝飾るか。

■ウシュバテソーロ(牡6、美浦・高木登厩舎)

 昨年4月にダートへ転じ、年末には東京大賞典を勝利。今年は川崎記念、ドバイWCと連勝し、路線変更から1年足らずで世界を制した。秋には日本テレビ盃を快勝して、BCクラシックでも5着と見せ場あり。実績は断然上位で、今回も負けられない戦いとなる。新しい砂は船橋で経験済み。あとは海外帰りの点と、新興勢力との力関係だけだ。

■ミックファイア(牡3、大井・渡辺和雄厩舎)

 今春の羽田盃、東京ダービーを6馬身差で圧勝し、続くジャパンダートダービーも1番人気に応えて無敗の南関東三冠を達成。22年ぶりの快挙で、ファンや関係者に感動を与えた。秋はダービーグランプリで復帰し、道営三冠馬ベルピットを撃破。05年アジュディミツオー以来となる18年ぶりの地方馬Vへ。7連勝中の地方総大将が強敵に挑む。

■ウィルソンテソーロ(牡4、美浦・小手川準厩舎)

 ダートに転じると4連勝でOP入り。昇級初戦の名古屋城Sこそ5着だったが、続くかきつばた記念で早くも初タイトル獲得。続くマーキュリーC、白山大賞典と距離を延ばしながら重賞3連勝を飾る。JBCクラシックは5着だったが、チャンピオンズCで2着と改めて力を誇示。4年目の若武者・原優介騎手とともにビッグタイトルを目指す。

 そのほかにも、昨年のジャパンダートダービー覇者ノットゥルノ(牡4、栗東・音無秀孝厩舎)、芝・ダート双方でGI獲り狙うドゥラエレーデ(牡3、栗東・池添学厩舎)などが出走を予定している。