2024年1月13日(土)より、ドキュメンタリー映画『ガザ・サーフ・クラブ』が、イメージフォーラム(渋谷)、第七藝術劇場(大阪)、ほかにて全国順次公開される。

世界最⼤の「天井のない監獄」に閉じ込められたガザの若者たちは、⾃由と解放を求めてサーフィンに興じる。その熱意は海の先へと向かうが…

イスラエルとエジプトに挟まれたガザ地区は、約200万⼈の⼈々が狭い⼟地に閉じ込められている。経済封鎖が続くガザでは船舶の⾃由な出⼊りはなく、⼊る物資も出ていく物もほとんどない。若い世代は仕事もなく、未来への展望のないまま⽇々を送っている。

2014 年のハマスとイスラエル間の紛争は、イスラエル軍の地上侵攻に発展し、多くの⼈命が奪われ、多くの建物が破壊された。しかし、このような状況下でも、若い世代は⾃由を求めて海に繰り出し、サーフィンに興じている。厳しい制裁にもかかわらず、多⼤な努⼒の末、約40本のサーフボードがガザに持ち込まれ、ガザ市のサーフ・コミュニティはにわかに盛り上がっている。

海で感じられる刹那の幸せや⾃由を求めて集う若者たち。彼らの視線の先には⾃由な世界が広がっているが、果たしてその扉は開くのだろうか?

監督メッセージ

この⼟地の政治や地域の争いに巻き込まれずに、ガザについての映画を制作することはできません。パレスチナ⼈の友⼈(ガザからの留学⽣)とバーベキューをしながら、彼の“国”と荒廃した⾵景の中での⽇常⽣活について話を聞いた時、私は魅了されました。 明⽩な悲しみや嘆きといったありがちな物語は避け、私は彼の世代の趣味や関⼼に的を絞ったのですが、若い世代にサーフィンが⼈気であることに驚きました。世界で最も孤⽴し、戦争が絶えない場所で、他のどのスポーツよりも、個⼈の⾃由や積極性を体現するスポーツが⼈気であるという⾮対称性にそそられたのです。2014 年のガザでの悲惨な戦争も含め、4 年の歳⽉をかけて、ようやくこの映画を完成させることができました。私たちの暮らす世界とのコントラストにより、再現不可能な魅⼒的な瞬間を捉えることができたと、信じています。

フィリップ・グナート監督

  


監督・脚本:フィリップ・グナート、ミッキー・ヤミネ
製作総指揮:ミッキー・ヤミネ
プロデューサー:ベニー・タイゼン、ステファニー・ヤミネ、アンドレアス・シャープ
撮影:ニクラス・リード・ミドルトン
編集:マレーネ・アスマン、ヘルマール・ユングマン
⾳楽:サリー・ハニー
出演:サバーフ・アブ・ガネム、モハメド・アブー・ジャヤブ、イブラヒーム・アラファト
原語:アラビア語 / 英語 / ハワイ語 字幕:⽇本語
配給:ユナイテッドピープル
字幕:額賀 深雪
字幕監修:岡真理
2016 年/ドイツ/87 分

2024年1月13日(土)シアター・イメージフォーラムほか全国順次ロードショー

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