ネリ戦はスーパーバンタム級での”仕事”のひとつかもしれない(C)Takamoto TOKUHARA/CoCoKARAnext  次戦は“あの男”との戦いが有力視されている…

 

ネリ戦はスーパーバンタム級での”仕事”のひとつかもしれない(C)Takamoto TOKUHARA/CoCoKARAnext

 

 次戦は“あの男”との戦いが有力視されている。

 12月26日、東京・有明アリーナで、WBC・WBOスーパーバンタム級王者・井上尚弥(大橋)がWBA・IBF同級王者マーロン・タパレス(フィリピン)を10回KOで勝利し、史上2人目となる2階級での4団体王座統一を果たした。

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 スーパーバンタム級2戦目、今年1月の階級転向発表から僅か1年弱の期間での4団体統一王者となった井上。熱戦の末、タパレスを下した直後のリング上で当面は同じ階級で戦う意思があることや、2024年5月に試合を予定していることなどを明かしていた。「ファンが求める試合」へのこだわりを口にしていたこともあり、はやくも防衛ロードの対戦相手を占う声が海外メディアを通しても聞こえてきている。

 米ボクシングメディア『BoxingScene.com』では、井上の次の相手について「元2階級制覇王者のルイス・ネリと対戦する可能性が高い」と報じた。

 同メディアは、以前にも「井上対ネリ」を予想していたと主張しており、また、これまでの井上とのインタビューを振り返り、「イノウエは以前、勝利すれば2024年もジュニアフェザー(スーパーバンタム)級に留まる計画であり、自分が快適に感じる階級で興味のある試合がいくつか残っていると語っていた」と綴っている。

 ネリは過去、日本で試合を行った際、2017年のドーピング疑惑や翌年の体重超過により王座はく奪、さらに日本国内において無期限資格停止処分となっており、「悪童」の呼び声をほしいままにしている。だが同メディアは今年2月にアザト・ホバニシャン戦に触れており「この試合に勝利しWBCナンバーワン・コンテンダーとなった」と指摘。その上で、対戦有力と見込む井上戦について「どこで行われるかは興味深い」と記している。

 また、タパレス戦でも強さをみせつけた井上には「火曜日の勝利により、彼は54週間足らずで2階級で誰もが認めるチャンピオンになった。これは、男女を問わず歴史上のどのボクサーよりも早いものだ」と説きながら、次戦を以下の様に見通している。

「スティーブン・フルトンとの試合は負傷のため2か月遅れた。彼とネリの両方が健康を維持できると仮定した場合、5月の試合は2018年のワールド・ボクシング・スーパーシリーズ・バンタム級トーナメント開始以来、最もアクティブな3連戦となる」

 井上本人の言葉や、米メディアの予想通り、およそ5か月後、ネリとの対戦がみられるのだろうか。短期間で4本のベルトを束ねるなど、階級転向後の「モンスター」の歩みはさらに力強いものになっている。

 

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

 

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