本田圭佑が今年8月に立ち上げた4人制のU―10サッカー全国大会「4v4」。約1400チームの頂点を決める決勝戦が12月…

 本田圭佑が今年8月に立ち上げた4人制のU―10サッカー全国大会「4v4」。約1400チームの頂点を決める決勝戦が12月26日に横浜市内で行われた。

 記念すべき大舞台を盛り上げるべく集結したレジェンドは遠藤保仁(磐田)、長友佑都(FC東京)、家長昭博(川崎)、李忠成(前アルビレックス新潟シンガポール)、酒井高徳(神戸)、宮市亮(横浜)の7人。彼らによるレジェンドマッチは白熱し、試合は13対13で終了。勝負はPK戦へともつれ込み、最終的にはGK本田が長友のシュートをセーブ。本田らの組が勝利した。

 ベテラン遠藤に「佑都のせいで負けました」と冗談交じりに言われた長友は「悔しすぎて帰ったら走ります」と負けじ魂を爆発させた。試合後のメディア取材でも「PKで負けてより悔しいです。(圭佑は)1対1で勝負も仕掛けてこないし、PKでも負けるし、最悪な日です」と苦笑。奮起を誓っていた。

 その取材対応の最後に本田も登場。主催者として安堵感を吐露しつつ、膝の状態が回復傾向にあること、来年は現役復帰する意向などさまざまな話題を約20分間にわたって語っていた。

宮本恒靖次期理事長との「また今度ゆっくり話そう」

 そんな本人が最も目を輝かせたのが、元日本代表キャプテンの宮本恒靖・日本サッカー協会専務理事の会長就任内定の話題を振られた時だった。前々からJFA公認指導者ライセンス制度不要論を声高に叫んでいる本田にしてみれば、田嶋幸三現会長よりも圧倒的に年齢が近く、同じ時代にプレーした宮本専務理事が来年3月に協会トップになれば、自分の意見を訴えやすくなるのは確かだ。

「橋本(英郎=解説者)さんの引退試合(12月16日)で宮本さんと『また今度ゆっくり話そう』ということになったので、どこかのタイミングで話すことになると思います。

 日本代表レベルでやってない選手、もしくは選手でやってなかった人が監督をやろうと思うなら、やっぱりライセンスを取らないといけないというのはあるのかなと。

 でもライセンスは任意でいい。持ってる人を雇用することを大事にするポリシーを持つクラブがあってもいいし、野球みたいに引退した選手をいきなり監督にするところもあっていいと僕は思うんです。

 今はだいたい引退した後、2~3年は表舞台から姿を消して、資格を取りに行ってますけど、それは本質ではないですよね。サッカーも人気商売だと思うんで、観客側から見て人気のある人を指導者にすればいいと思います」と本田はライセンス制に縛られない監督人事の必要性を改めて強調したのだ。

■「いつも誤解されてますけど…」

 一方で、彼は「勉強をしなくてもいい」とは考えていないという。

「いつも誤解されてますけど、指導の勉強は当たり前にしないといけない。学ばないといけないことはたくさんある。サッカーを学ぶのはもちろん、一流選手たちを扱うマネージメント能力も高めなといけない。そういう話を宮本さんが就任された時に振ってみるつもりです」と本田は語気を強める。

 ただ、多大なる労力とお金を投じて指導者ライセンスを取り、リフレッシュ講習会などに参加し、長年、資格継続しながら現場に立っている人も多い。そういう面々から見れば「元日本代表だからと言って特例は許さない」という反論もあるだろう。そのバランスをどう取るかというのは協会にとっても難しいところ。宮本会長体制移行、本田の主張が何らかの変革のきっかけにかるかどうかが気になるところだ。

(取材・文/元川悦子)

(後編に続く)

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