人馬ともに復活の勝利となった。中山競馬場にて24日に行われた有馬記念(3歳上・GI・芝2500m)で、武豊騎手&ドウデュース(牡4、栗東・友道康夫厩舎)が勝利。朝日杯FS、日本ダービーに続いて、タッグでGI・3勝目を飾った。  武豊騎手…

 人馬ともに復活の勝利となった。中山競馬場にて24日に行われた有馬記念(3歳上・GI・芝2500m)で、武豊騎手&ドウデュース(牡4、栗東・友道康夫厩舎)が勝利。朝日杯FS、日本ダービーに続いて、タッグでGI・3勝目を飾った。

 武豊騎手にとって有馬記念は4勝目。これは池添謙一騎手と並んで歴代最多タイとなり、レジェンドがまた新たな記録を刻んだ。振り返ると、90年オグリキャップ、06年ディープインパクト、17年キタサンブラックと三度もラストランで勝利。“オグリコール”、“最後の衝撃”、“まつり”と、それぞれ印象的なシーンを残してきた。今回はもちろん引退レースではないが、秋二戦で敗れていたドウデュースを“復活V”に導き、ファンの胸を打つ競馬を再び披露した。

 また、武豊騎手自身も“復活V”だ。天皇賞(秋)の当日、騎乗馬から鞍を外す際に蹴られて負傷。本人や周囲の想像以上に休養は長引いたが、復帰週の朝日杯FSでエコロヴァルツを2着に導くと、有馬記念のドウデュースに“一鞍入魂”で挑み白星を飾った。勝利後のインタビューでは高らかに人馬の帰還&復活をアピール。ファンや関係者を大いに沸かせている。

 JRAの年内ラスト重賞となるホープフルS(2歳牡牝・GI・芝2000m)では、2連勝中のセンチュリボンド(牡2、栗東・庄野靖志厩舎)とコンビ。JRAの平地GI・24レースのうち、勝利がないのは同レースのみ。有馬記念Vの勢いそのままに全GI制覇となれば、締めくくりに相応しい名場面は間違いなしだろう。レジェンドの挑戦をしっかりと見届けたい。