今週のホープフルS(2歳牡牝・GI・芝2000m)では、武豊騎手にJRA平地GI24レース完全制覇の偉業がかかる。パートナーのセンチュリボンド(牡2、栗東・庄野靖志厩舎)は目下2連勝中。派手さはないが勝負強いタイプで、いかにも中山は合い…

 今週のホープフルS(2歳牡牝・GI・芝2000m)では、武豊騎手にJRA平地GI24レース完全制覇の偉業がかかる。パートナーのセンチュリボンド(牡2、栗東・庄野靖志厩舎)は目下2連勝中。派手さはないが勝負強いタイプで、いかにも中山は合いそうだ。それはさておき、武豊騎手の次にJRA平地GIコンプリートに近いジョッキーは誰か?と聞かれて即答できる人は少ないのではないか。ということで、ここではJRA平地GI完全制覇が視界に入っているジョッキーを紹介したい。

 早速答えを言ってしまおう。それはC.ルメール騎手とM.デムーロ騎手で、それぞれ残り4レースとなっている。ルメール騎手は高松宮記念、大阪杯、朝日杯FS、ホープフルS、デムーロ騎手は天皇賞(春)、ヴィクトリアマイル、安田記念、秋華賞が未勝利。ルメール騎手にとって最大の難関といえるのは高松宮記念で、そもそもこれまで16年アルビアーノ(3着)、19年ロジクライ(8着)の2回しか騎乗機会がない。これは同じ週にドバイ国際競走が行われるためで、今後もルメール騎手が高松宮記念に騎乗する機会は少ないと考えられる。一方のデムーロ騎手は21年阪神JFのサークルオブライフ以来、2年以上もJRAのGI勝利から遠ざかっている。まずは以前のような大一番での勝負強さを取り戻してほしいところだ。

 ちなみに昨年リーディングの川田将雅騎手は残り7レースで、フェブラリーS、天皇賞(春)、ヴィクトリアマイル、天皇賞(秋)、マイルCS、ジャパンC、有馬記念が未勝利。2歳、3歳の限定戦を全て勝っていることから、古馬の中長距離路線でさらにGI勝利を重ねていきたい。