J・GIの常連となっているビレッジイーグル(牡6、美浦・竹内正洋厩舎)が、中山大障害(3歳上・J・GI・障害4100m)でビッグタイトル獲得を狙う。  ビレッジイーグルは父ベーカバド、母トキノナスティア、母の父ニューイングランドの血統。…

 J・GIの常連となっているビレッジイーグル(牡6、美浦・竹内正洋厩舎)が、中山大障害(3歳上・J・GI・障害4100m)でビッグタイトル獲得を狙う。

 ビレッジイーグルは父ベーカバド、母トキノナスティア、母の父ニューイングランドの血統。母は11年の中山新春ジャンプSの覇者。祖母のブランディニーも96年の中山障害Sなど障害8勝の活躍馬だった。ここまで27戦4勝。平地では未勝利に終わったが、血統のイメージ通り、障害に転向して素質開花。昨年、今年とペガサスジャンプSを連覇している。20年8月以降は障害に専念して使われていたが、前走の萬代橋特別で3年4カ月に平地に挑戦し、鮮やかに逃げ切り。今回は勢いに乗ってのJ・GI参戦となる。

 障害レースにグレード制が導入された99年以降のJ・GIに出走したJRA所属馬で、前走が平地だった馬は37頭。そのうち06年のマルカラスカル、07年のメルシーエイタイムが勝利している。しかし、前走が平地で、かつ勝利していた馬の参戦となると、18年中山グランドジャンプのトーセンメリッサ(10着)以来、2頭目となる。ビレッジイーグルが勝てば、史上初となる前走平地勝利馬のJ・GI制覇。これまでJ・GIでは5着、5着、5着、7着のビレッジイーグルだが、珍ローテで戴冠となるか、その走りに要注目となる。