12月24日(日)に中山競馬場で行われる有馬記念(3歳上・GI・芝2500m)。年の瀬を飾る大一番にスルーセブンシーズ(牝5、美浦・尾関知人厩舎)が池添謙一騎手とのコンビで出走を予定している。  スルーセブンシーズは父ドリームジャーニー…

 12月24日(日)に中山競馬場で行われる有馬記念(3歳上・GI・芝2500m)。年の瀬を飾る大一番にスルーセブンシーズ(牝5、美浦・尾関知人厩舎)が池添謙一騎手とのコンビで出走を予定している。

 スルーセブンシーズは父ドリームジャーニー、母マイティースルー、母の父クロフネの血統。半姉に19年の紫苑S(GIII)を制したパッシングスルーがいる。

 本馬は20年9月に中山競馬場でデビュー勝ちを収め、3戦目のミモザ賞で2勝目を挙げる。その後はオークスや秋華賞にも駒を進め、翌春は自己条件から再スタート。今年1月の初富士Sでひさびさの白星を飾り、OP入りを果たした。

 昇級初戦の中山牝馬Sでは2番人気の支持を集め、上がり最速33.8の豪脚を披露して重賞初制覇。続く宝塚記念では、イクイノックスをあわや差し切らんという勢いで鋭く伸び、クビ差の2着と見せ場を作った。秋には海を渡って、凱旋門賞(仏G1)に出走。世界の強豪14頭相手の挑戦は、日本のファンを大いに沸かせる4着という結果だった。通算成績は13戦4勝(うち重賞1勝)。

 馬名には『七つの海を越えて。父名(ドリームジャーニー)、姉名(パッシングスルー)より連想。世界中での活躍を願って』という意味が込められている。その名の通り、海を越えて世界の大舞台に挑戦。重賞初制覇からわずか半年後には凱旋門賞出走と、大きく飛躍遂げた1年となった。

 年内最後にビッグタイトルをつかみたい。手綱を執る池添謙一騎手は、歴代最多の有馬記念4勝を誇る“グランプリ男”。大舞台に強い鞍上も心強く、世界にも通用する末脚を武器に、父ドリームジャーニーとの父娘制覇を狙う。