12月28日(木)に中山競馬場、芝2000mで行われるホープフルS。すでに特別登録は済んでいて、22頭がエントリー(フルゲートは18頭)。その中でも前走京都2歳Sで重賞を制した実績でひと際輝いているのが、シンエンペラー(栗東・矢作芳人厩…

 12月28日(木)に中山競馬場、芝2000mで行われるホープフルS。すでに特別登録は済んでいて、22頭がエントリー(フルゲートは18頭)。その中でも前走京都2歳Sで重賞を制した実績でひと際輝いているのが、シンエンペラー(栗東・矢作芳人厩舎)。

 今朝20日はレースに向けたCWでの追い切り。B.ムルザバエフ騎手が跨り、重賞ウイナーのホウオウアマゾンを追走。少し頭の高い姿勢だったが、行きたがっているというよりもそういう形で走る馬。折り合いはついているように見えた。

 3コーナーに入ると、少し前を追いかけるような仕草を見せたが、このあたりは反応が良くなってきたと評価すべき点。前との差をきっちりと詰めた形で4コーナーで内を回り、最後の直線に向くと、難なく前へ並びかけた。

 ラスト1F標識手前からの追い比べになると思われたが、手応えは圧倒的にシンエンペラー優勢。攻め駆けするホウオウアマゾンの手がこんなに動くんだというくらいの感じで、最後はシンエンペラーが先着した。

 時計は6F81.4〜5F66.9〜4F52.4〜3F37.5〜2F23.4〜1F11.8秒。ラスト2Fが11秒台というのは今回が初めて。それが道中15秒を切るラップを踏んでのことだから、間違いなく前走よりも動ける状態。1ヵ月も経っていないが、成長を感じる動きで、GIへ向けて着実に力をつけたといってよいだろう。

(取材・文:井内利彰)