グランプリ男の池添謙一騎手が、スルーセブンシーズ(牝5、美浦・尾関知人厩舎)で有馬記念(3歳上・GI・芝2500m)の5勝目を狙う。  池添騎手はこれまで有馬記念に13回騎乗。09年のドリームジャーニー、11年と13年のオルフェーヴル、…

 グランプリ男の池添謙一騎手が、スルーセブンシーズ(牝5、美浦・尾関知人厩舎)で有馬記念(3歳上・GI・芝2500m)の5勝目を狙う。

 池添騎手はこれまで有馬記念に13回騎乗。09年のドリームジャーニー、11年と13年のオルフェーヴル、18年のブラストワンピースで歴代最多の4勝を挙げている。ちなみに春のグランプリとされる宝塚記念にも強く、05年のスイープトウショウ、09年のドリームジャーニー、12年のオルフェーヴルで3勝。まさに「グランプリ男」だ。

 今年はスルーセブンシーズで挑む。自らの手綱で有馬記念を制したドリームジャーニーの産駒。6月の宝塚記念で初めてコンビを組み、イクイノックスからクビ差の2着。続く凱旋門賞ではルメール騎手が騎乗し、後方からしっかりと脚を伸ばして0秒4差の4着に食い込んだ。GIは未勝利だが、最強馬に今年最も迫った馬、そして日本の牝馬として凱旋門賞で史上最高着順の馬として、高い評価を得ている。

 スルーセブンシーズはクラブの規定で来年3月いっぱいでの引退が決定しているため、JRAのGIは事実上、今回がラストチャンス。グランプリ男が悲願のビッグタイトル獲得に導くことを期待したい。