牝馬二冠ミッキークイーンの半弟初陣 「フットワーク良く素質を感じる」/関東馬メイクデビュー情報

　いよいよ、有馬記念ウィーク。中山では土日で計4鞍のメイクデビューが組まれている。先週も芝1600m(19頭)やダート1200m(10頭)の番組では多くの除外馬が出た。この状況は年末から年明けまで続きそうだ。

【12月23日(土)　中山芝1800m】

◆ニュージーズ(牡、父リアルスティール、母ミュージカルウェイ、美浦・木村哲也厩舎)

　半姉にミッキークイーン(オークス、秋華賞)がおり、姪にはブレイディヴェーグ(エリザベス女王杯)がいる。「まだ大きな体を持て余しているけど、フットワークはいい。ところどころに素質を感じるし、モノはいいと思います」と太田調教助手。鞍上はT.マーカンド騎手が予定されている。

【12月23日(土)　中山ダート1800m】

◆アスクハッピーモア(牡、父エピファネイア、母ブロンクスシルバー、美浦・田村康仁厩舎)

　2022年のセレクトセールに上場され、取引価格は1億3200万円(税込)。祖母のラピッドオレンジはダートの交流重賞(TCK女王盃)を勝っており、現4歳の半姉にデリカダ(伏竜Sなどダート1800mで3戦3勝)がいる。「大型馬でパワー型。ひと追い毎に良くなってきている。性格的にも難しいところはないし、長めの距離が合いそうです」と高木調教助手。鞍上は田辺裕信騎手が予定されている。

【12月24日(日)　中山芝1600m】

◆キングオリヴァー(牡、父ロードカナロア、母リアオリヴィア、美浦・奥村武厩舎)

　祖母のリアアントニアは米G1・BCジュベナイルフィリーズの勝ち馬。叔母にリアアメリア(重賞2勝＝アルテミスS、ローズS)がいる。「まだ全体的に幼い。気性面に成長の余地を残す現状だけど、体力は十分。能力自体はありそうです」と奥村武調教師。鞍上はT.マーカンド騎手が予定されている。

◆クーリッジテソーロ(牡、父シルバーステート、母マイビビアーヌ、美浦・栗田徹厩舎)

　現3歳の全兄にメタルスピード(スプリングS3着、皐月賞4着)がいる。「胴が詰まった体つき。追い切りの動きからは切れそうな感じがある。マイルぐらいの距離が良さそう」と栗田徹調教師。鞍上は菅原明良騎手が予定されている。

(取材・文：竹之内元)