12月24日(日)に中山競馬場で行われる有馬記念(3歳上・GI・芝2500m)。年の瀬を飾る大一番にプラダリア(牡4、栗東・池添学厩舎)がB.ムルザバエフ騎手とのコンビで出走を予定している。  プラダリアは父ディープインパクト、母シャッ…

 12月24日(日)に中山競馬場で行われる有馬記念(3歳上・GI・芝2500m)。年の瀬を飾る大一番にプラダリア(牡4、栗東・池添学厩舎)がB.ムルザバエフ騎手とのコンビで出走を予定している。

 プラダリアは父ディープインパクト、母シャッセロール、母の父クロフネという血統。同牝系出身の活躍馬として、18年の全日本2歳優駿を制したノーヴァレンダがいる。

 本馬は22年1月に中京競馬場で行われた3歳新馬戦でデビュー。同年3月の3戦目で勝ち上がると、続く青葉賞も連勝して日本ダービー、菊花賞にも駒を進めた。4歳になった今春は日経新春杯3着、京都記念3着と存在感を発揮。ひさびさのGIとなった宝塚記念でも、16番人気ながら6着に入った。

 前走の京都大賞典には5番人気で出走。道中は先行馬2頭の背後で脚を溜め、直線ではボッケリーニとの激しい競り合いを制して白星を飾った。同馬に寄られて一瞬下がる場面がありながら、差し返してクビ差先着。着差以上の強さといっていい、力強い走りだった。通算成績は13戦3勝(うち重賞2勝)。

 魅力はなんといっても“安定感”。全13戦で二桁着順は一度もなく、掲示板を外したのも3回のみ。強敵相手の宝塚記念でも6着に健闘しているように、相手なりに走る力がある。有馬記念も手ごわい相手との対決になるが、今回は重賞制覇の勢いも味方。一気に殻を破って、父ディープとの親仔制覇だ。