■エンヤラヴフェイス

前走・デイリー杯2歳Sはジャンタルマンタルの2着に敗れたが、相手はインからするりと抜け出す競馬。4角で馬群に包まれ、一瞬モタついたぶんポジションを悪くしたが、それでも最後はしぶとく伸びた。

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揉まれ弱いのは3番人気で7着に敗れた2走前・新潟2歳Sでも同じ。スタート後に他馬と接触し、加えて前に入られるとポジションを下げ、4角では12頭立ての11番手。最後は脚を使っているが、競馬にならなかった。

スムーズな競馬だった新馬は好位から直線で後続を突き放し、2着馬に5馬身差の大楽勝。中京芝1600mの勝ち時計1分35秒3と好時計をマークし、後半5F58秒0の時計は2021年のセリフォスに次ぐ同コースの2歳新馬歴代2番目に速い時計だった。

2戦2勝のジャンタルマンタルに目を奪われがちだが、新馬で見せたレース内容から、この馬のポテンシャルも相当高い。揉まれず能力をフルに活かせる外枠に入ったここは穴馬に一考。

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著者プロフィール

山田剛(やまだつよし)●『SPREAD』編集長 元・競馬月刊誌の編集長で、現在はスポーツの未来を読みとくメディア『SPREAD』の編集長。1995年マイルCSの16番人気2着メイショウテゾロの激走に衝撃を受けて以来、穴馬予想を追求し続けている。「ウマ娘」はゴールドシップ推し。