忙しい毎日を生きるビジネスパーソンにとって、健康管理には何が重要で、毎日どのようなことに気をつけながら健康を維持していくことが必要なのでしょうか。健康管理のメソッドを知るために今回の企画では、女子フリースタイルスキー・モーグル元選手で、オリ…

忙しい毎日を生きるビジネスパーソンにとって、健康管理には何が重要で、毎日どのようなことに気をつけながら健康を維持していくことが必要なのでしょうか。健康管理のメソッドを知るために今回の企画では、女子フリースタイルスキー・モーグル元選手で、オリンピアンの上村愛子さんからお話を伺いました。全5回のうち第4回の今回は、健康であり続けるために重要な、自分のカラダを知ることについてお話しいただきます。

ノウハウその①:毎朝体重を記録しよう!

上村さん曰く、体重の変化と体調は深く関係しているそう。特に女性は周期的に体調が変化しやすく、それが体重に表れると言います。

「私は普段から大きな体重の変化があまりないほうなのですが、それでも月経の前と後では1kgほどの増減があります。月経前後では当然体調も変化するので、体重と体調はつながっているのを実感したんです」

 だからこそ、ダイエット中などで体重管理をしている時だけでなく、日常的に体重を記録することが重要なんだそう。

「体重を毎日記録していると体調との関係がだんだんとわかってくるので、『体調が崩れそうだな』など体重から予測することができます。また、会食などで前の日の夜にたくさん食べて、お酒も飲んだ時などは、前日の朝に比べて体重も変化していると思います。体重を記録するだけで自分の行動と身体の変化のつながりが良くわかるのは、おもしろいですよね」

日々の体重の増減と体調をマッチさせて確認することを心がけてみてはいかがでしょうか。

ノウハウその②:健康的な姿勢を意識して過ごしてみよう!

毎日をいきいきと過ごすためには、オフィスでもお家でも健康的な姿勢をキープすることが重要だと話す上村さん。”健康的な姿勢”とはどのように作ることができるのか、上村さんにポイントを伺いました。

「私が考える”健康的な姿勢”とは、お腹と背中にバランス良く力が入っていて、身体の軸がまっすぐになっている姿勢です。天井から糸で吊り下げられているようなイメージを持つとわかりやすいかもしれません」

つい自分が楽な姿勢を取ってしまいがちになるかもしれませんが、正しい姿勢の感覚を掴めるようになると、姿勢が悪くなってしまった時に自分で気付くことができ、修正しようという意識が働くそうです。

 また、健康的な姿勢の感覚は、現役時代に体得してきたものだそう。

毎日の姿勢が”未来の身体”を作っていくと考えています。天井から吊り下げられ、重力で引っ張られているイメージは現役時代に当時のトレーナーから教わったものですが、それを意識するだけで、身体の使い方も全然違ってきます。若い時は姿勢が悪くても筋肉で身体を支えられますが、年を重ねると関節が固くなり、だんだんと姿勢を維持できなくなっていきます。そうなるとケガもしやすくなってしまうので、今のうちから健康的な姿勢を保つ意識を持っておくと、将来的なケガの予防にもつながるのではないでしょうか」

▲天井から吊り下げられるイメージについて話す上村さん

ノウハウその③オフィスでできるお手軽ストレッチを実践してみよう!

現代のビジネスパーソンは、デスクワークで肩こりや目の疲れに悩まされがち。そんな方々に向けて、オフィスでもできる手軽なストレッチ方法について上村さんに伺いました。

「オフィスで座りながらでも簡単にできるストレッチとしておすすめしたいのは、椅子に座って足を組んで、上になっている足の方向に体をねじる動きです」

「普段生活をしていると、”腰を回す動き”はほとんどしていないんじゃないかと思います。ここでも”健康的な姿勢”を意識することが重要。頭を天井から引っ張られるようなイメージを持ちながら、身体の軸をねじっていきます。お尻を伸ばして身体を十分にひねるため、足を組むのがポイントです」

「ストレッチの基本は、”大きい筋肉から順番に動かしていく”こと。大きい筋肉が固まっていると、小さい筋肉を動かしたところで効果が小さいんです。そのため、お尻の一番大きい筋肉を動かすことができ、身体をひねる動きができるこのストレッチはかなりおすすめです」

 加えて、肩こりにも効くマッサージも紹介してくれました。

「デスクワークで肩が凝るという方も多いと思います。肩が凝っていると感じたら、前にならえをした状態から、胸の前で腕をクロスして、腕を身体に引きつけ、肩を伸ばすストレッチを行います。この腕をクロスさせて肩の筋肉を伸ばすストレッチをしながら、壁の角部分など出っ張っているところに肩甲骨を押し当てていくマッサージが効きます。この時、抱えられている腕にアゴが乗るぐらいまでにしっかりと引きつけることが重要です。自分で肩甲骨を押すのは手が届かず難しいので、壁をうまく使ってみてください」

今回教えていただいたストレッチは、道具や広い場所がなくても簡単にトライできるものばかり。オフィスやお家でぜひ実施してみてくださいね。

▲腰をねじる動き(いちばん大きなお尻の筋肉が伸びるように)
▲肩甲骨のマッサージ(壁の出っ張りが肩甲骨にしっかり当たるように)

ノウハウその④:なるべく湯船に浸かる癖をつけよう!

上村さんが大切にしているのは、”身体の循環”を良くしていくこと。中でも、湯船にきちんと浸かるのは、手軽に身体の循環を良くできる方法だそうです。

「湯船に浸かることで、身体の末端部分まで血が巡る感覚がありますね。シャワーだけで済ますよりも身体の芯から温めることもできます。身体の冷えはストレッチや運動でも解消することができますが、普段生活しているとなかなか難しいこともあると思うので、『お風呂に入って解決しよう!』と考えています。お湯に浸かって温まることで汗もかきますし、体内の”悪いもの”を出せているような感覚も味わうことができます。ストレッチもお風呂上りに行うと効果もより期待できますよ」

 また、お風呂の浸かり方にもひと工夫しているそうです。

「4分間お風呂に浸かり、一度上がって少し休む、という”交互浴”をたまに行っています。私はだいたいそれを3セット実施していますね。ただし、いつもではなく、自分の体調と相談しながらやってみています。また、あごまでお湯に浸かる時もあります。これだけでいつの間にか結構汗をかくんです。しっかり汗をかいて悪いものを出したあとは、水分をしっかり摂ることで身体の循環を良くしていくと、肌の硬さも変わってくる気がします」

上村さんのアドバイスを参考に、自分がリラックスできるお風呂の入り方を見つけてみてはいかがでしょうか。

ノウハウその⑤:ストレッチの癖をつけて、前日と身体の変化を比べてみよう!

上村さんは、毎日の身体の変化にいかに気付けるかが重要だと話します。

「ヨガやストレッチは、慣れるまでかなりつらい姿勢が続くと思います。でも、毎日できる範囲で1週間ほど続けていくと、今まで届かなかったところにも身体が伸びていったりするんです。少しずつ身体が変化していく実感を持てるのが私はとても好きですね。少しずつでも続けることで習慣になっていきますし、何より身体の変化に気付きやすくなってきます」

「”身体が変化していく”という感覚を掴めると、『身体を変えていきたい』と思えるようになり、モチベーションにもつながります。また、ストレッチをちょっとサボって身体が固くなってしまっても、また元に戻せるという自信持てるようになりますよ」

 また、それぞれのストレッチが身体のどの部分に効いているのかを意識することも大切だそう。

「ストレッチは、鏡を見ながらやるのがおすすめです。『この動きは身体のどこに効いているんだろう』と考えながらやってみるとおもしろいですよ。特に最初のうちは、”良い姿勢”ができているかの確認も含めて、昨日の動きと変わっているかしっかり見てみるといいかもしれません」

上村さんとお送りしてきた本連載第4回。元アスリートならではの身体感覚を共有していただきました。手軽に自分のカラダを知り、より健康でいられるようなノウハウが満載でした。
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■プロフィール

上村愛子(うえむら・あいこ)。スポーツビズ所属。1979年12月9日生まれ。兵庫県伊丹市出身、長野県北安曇郡白馬村育ち。冬季オリンピックでは、5大会連続(1998年長野・2002年ソルトレークシティ・2006年トリノ・2010年バンクーバー・2014年ソチ)で女子モーグル日本代表として出場し、いずれも4~7位の入賞を達成する。さらに日本人では史上初めてのワールドカップ年間総合優勝も成し遂げた。2014年4月に現役引退。現在はスキーや雪との触れ合いの楽しさを伝えるため、広くメディアやイベント等で活動を行っている。