待ちに待ったビッグタイトル獲得だ。競馬ゲーム『ウマ娘 プリティーダービー』で知られる(株)サイバーエージェントの代表取締役社長・藤田晋オーナーが、フォーエバーヤング(牡2、栗東・矢作芳人厩舎)で13日の全日本2歳優駿を制覇。馬主3年目に…

 待ちに待ったビッグタイトル獲得だ。競馬ゲーム『ウマ娘 プリティーダービー』で知られる(株)サイバーエージェントの代表取締役社長・藤田晋オーナーが、フォーエバーヤング(牡2、栗東・矢作芳人厩舎)で13日の全日本2歳優駿を制覇。馬主3年目にしてJpnI初制覇を果たした。

 藤田オーナーは21年に馬主デビュー。これまでにJRAで39頭がデビューして、22頭で42勝を挙げている。獲得賞金も年々倍増。通算では約7億6000万円に達した。重賞は22年ニュージーランドTのジャングロ、23年京都2歳Sのシンエンペラーの2勝。NARではフォーエバーヤングが23年の全日本2歳優駿とJBC2歳優駿を制している。

 ここに来て愛馬の活躍が目立つ藤田オーナーだが、これまではセリでの存在感がクローズアップされてきた。21年の千葉サラブレッドセールで「プレミアステップスの2019」(後のドーブネ)を4億7010万円(税抜)で落札。すると同年のセレクトセールにも参戦し、18頭を計23億6700万円で購入する“爆買い”で話題を独り占めした。さらに22年は計18頭で22億2600万円、今年は16頭で23億6900円を購入。3年で69億6200万円を投じて、他の馬主を寄せ付けないトップバイヤーとして君臨している。その一方で海外のセールにも参戦。ジャングロやシンエンペラーが重賞を制し、しっかりと結果を残している。

 3世代目にしてJpnIのタイトルを獲得した藤田オーナー。次なる目標はGIタイトルとなるが、シンエンペラーがホープフルSに参戦予定なので、年内に達成の可能性も十分ある。また、仮にそこを逃したとなれば、来年は海外がターゲット。シンエンペラーは英ダービー、フォーエバーヤングはケンタッキーダービーへの参戦を視野に入れており、規格外のオーナーらしく、国内よりも先に海外でのGI制覇となっても決して不思議はない。

【藤田晋オーナーが所有するオープン馬】
<4歳>
・ジャングロ(牡4、栗東・森秀行厩舎)…22年ニュージーランドT
・ドーブネ(牡4、栗東・武幸四郎厩舎)…23年ポートアイランドS、キャピタルS
・デュガ(牡4、栗東・森秀行厩舎)…23年バーデンバーデンC

<3歳>
・メタマックス(牡3、栗東・森秀行厩舎)…23年カペラS・3着

<2歳>
・フォーエバーヤング(牡2、栗東・矢作芳人厩舎)…23年全日本2歳優駿、JBC2歳優駿
・シンエンペラー(牡2、栗東・矢作芳人厩舎)…23年京都2歳S
・ボンドガール(牝2、栗東・手塚貴久厩舎)…23年サウジアラビアRC・2着