短期免許で来日中のT.マーカンド騎手が、朝日杯フューチュリティステークス(2歳牡牝・GI・芝1600m)のシュトラウス(牡2、美浦・武井亮厩舎)でJRA重賞初制覇を狙う。  マーカンド騎手はイギリス出身の25歳。14年にデビューすると、…

 短期免許で来日中のT.マーカンド騎手が、朝日杯フューチュリティステークス(2歳牡牝・GI・芝1600m)のシュトラウス(牡2、美浦・武井亮厩舎)でJRA重賞初制覇を狙う。

 マーカンド騎手はイギリス出身の25歳。14年にデビューすると、15年には最優秀見習い騎手を獲得。20年にはAddeybbで豪G1ランヴェットSを制し、G1ジョッキーの仲間入りを果たした。その後もAlenquerやDubai Honourで多くのビッグレースを獲得。昨秋には妻のホリー・ドイル騎手とともにJRAの短期免許を取得して初来日。今秋も夫婦揃って来日し、JRA通算で220戦31勝の成績を残している。しかし、意外にも重賞では13戦して未勝利。昨年のカペラSのジャスティンでの3着が最高着順となっている。

 今度こそのタイトル獲得を目指し、朝日杯FSではシュトラウスとコンビを組む。折り合いに大きな課題を残す現状ながら、前走の東京スポーツ杯2歳Sで重賞初制覇。相当なポテンシャルを秘めていることは間違いない。今回も道中で我慢できるかどうかがカギだが、そういった意味では欧州のトップジョッキーであるマーカンド騎手とは手が合うはず。初騎乗でいきなり持ち味をフルに発揮してくれそうだ。

 有馬記念にはディープボンド、ホープフルSにはタリフラインと、いずれも伏兵に騎乗予定のマーカンド騎手。今回が最大のGI制覇のチャンスと思えるだけに、何としても結果がほしい一戦となる。